紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

2020.11.28~29 読了後の本感想

スポンサーリンク

急に寒くなって情緒が世紀末。なのに、(メンタルに)重い本を読みたくなる。

新手のマゾかな?

極上の孤独(下重暁子

 孤独=悪だとイメージが悪いが、まわりに自分を合わせるぐらいなら孤独でいる方が何倍も愉しく充実している。成熟した人間だけが到達できる境地だ。お一人様最強!と言う本。

「孤独を知らない人に品はない」は流石に言いすぎじゃないかなと感じた。

全体的にお一人様自慢本。

出筆に集中するために軽井沢の別荘かぁ……いや、地元から近いから知ってるけどあの辺、地価も物価も高いんだよなぁ……都会人のための別荘地って感じで、あんまりいいイメージがない(長野にはツルヤっていう地元スーパーはあるんだけど、軽井沢には都会のお金持ち向け、高級ラインナップしか扱ってない店舗があるんだとか……うへー。普通に扱ってる物いいし、独自商品も豊富で面白いし、野菜も新鮮だし、普通のツルヤで十分美味しいのに)

展望のいいマンション借りたり、いやそれ秘密基地か?と思いながら読んだ。

これ孤独ないんじゃないかなと拍子抜け。

タイトル詐欺って言われても反論できないよこれは……。ここの出版会社、たまに変な本出してるんだなぁ。注意しよう。

極上の孤独 (幻冬舎新書)

極上の孤独 (幻冬舎新書)

  • 作者:下重 暁子
  • 発売日: 2018/03/27
  • メディア: 新書
 
 「あれこれ考えて動けない」をやめる9つの習慣(和田秀樹

 ほんのちょっとの工夫で心に溜まったストレスがスーッと消える!と言う習慣提案本。

図解がちょこちょこ入っているので、読みやすい部類には入るかな?

面白い部分や参考になる部分もあるのに、ちょくちょく著者の自慢話が入り込んできてお尻がむずむずする。勿体無い。まぁ、そんなの否定しても自分は楽にならないので、はーーーーん?で流せばいいのかな。

主題は『とにかくやってみよう』『考える前にやってみよう』

それが出来りゃ苦労しねぇんだよ!!!と読みながら3回ぐらい思ったんだけど、やる努力をしてみないと習慣にならない。習慣は継続しないと意味がないので、継続するためにはまずはじめないと習慣にはならない。まぁ、習慣に関連する本あるある。

色んな章に細かく分けてあるので、気になるところから読めばいいと思う。気になるところから読んでも問題ない構成になっていると感じた。

心理学的なテクニック本かなと思って手に取ったので物足りなさはあるが、著者のエッセイ本だと思えば面白い部類に入る。

 「やる気が出ない」が一瞬で消える方法(大嶋信頼)

心理カウンセラーによるやる気が出ないときの本。

納得感はあるのだが、万人に当てはまるかと言われるとちょっと……特殊なのかなと感じた。言ってしまうとカウンセリングってオーダーメイドのようなものだと思うので、こういった本で万人向けHot toを書くのは難しいのかもしれない。確かに、別ジャンルだが面談の手法を詳しく具体的に書いてくれる本って中々ないんだよな。そういう意味では職人ジャンルなのかも。

読んでいて気になったのは、要約すると”コンピュータがバイナリコード(0と1の二進法)で動くように、人は「快・不快」の2種類の感情の連続で生きている。何らかの理由で本来の「快・不快」を捻じ曲げた行為を続けていると、バグが生じる。バグが生じると、無気力にや動けなくなる。「快・不快」の切り口から、ヒト本来のあり方に改善していくと、「無気力」状態から脱出することが可能になる。”

それ、「快・不快」の感情二択だけなら、それは1歳児未満の赤ん坊か、動物じゃないのか?野生に還れってことか??

「嫉妬」の考え方についても独特。著者は、親が「宿題をしなさい」と子供を叱るのは「自分は家事で忙しいのに、子供が自由であること」に対する嫉妬と捉える。

はぁ、そうですか!!
他にも、自身がカウンセリングをしたというクライアントの例がいくつか出てくるが、大体こんな感じ。一周回って面白いが、終始もやもやしながら読んだ。

家族という病(下重暁子

あ、さっきも読んだわ。この人の本。

日本人って一家団欒や家族に夢を抱いているが、家族ってそんなにいいものか?って本。前読んだのと同じく自分語り本。

”女は子どもを産むべきか”の節には納得できる部分もあった。

子どもが欲しくても出来ない女性に子どもを産めは過酷だ。私は残酷だとすら思う。女性は子どもを産む機械だと男性が自由に表現するように、女性も自分を表現し自由に選択する権利を持っている。子どもは何も、自分のDNAを受け継いだ子でなければならないわけではない。欧米みたいに養子をとってもいい。血などが繋がらなくとも、思いで繋がっていれば十分ではないか。思いが繋がらないから血に頼るしかないのではないか。思いで繋がっている云々は、本書のタイトルとずれている感もあるのだが、この節に関しては概ね納得感があった。

全体的には、自分の狭い世界の家族に付いて語っているので、特に得るものがない。無味な乾燥わかめ食べている気分。口の中で増えるんだけど美味しくない。

あと、本として出版した理由がよくわからない。誰に向けているのか終始わからず困惑する。最後にある著者の家族への手紙もそう。なんでこれ本にした。これこんなにページ割く必要あったのか。と思った。編集仕事して!あとやっぱりタイトル詐欺だよなぁ?と何度か首を傾げた。

タイトルに”病”とあるので、もう少し論理的な展開があるのかと思ったのだが。

残念、ない!!解散!!

ちょっとここの新書、避けようかなとすら思う惨敗っぷり。いや、面白そうなら読むんだろうけど……うん、ちょっと酷いのばっか

家族という病 (幻冬舎新書)

家族という病 (幻冬舎新書)

  • 作者:下重 暁子
  • 発売日: 2015/03/25
  • メディア: 新書