紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

同級生に笑われるぐらい不器用がレザークラフトに手を出した話

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表題に書いた通り、見た目は鍵あけ60とか振ってそうな見た目しているらしいです。遺憾ですね。この記事で、来年のスケジュール手帳のカバーを悩みに悩んで、もう自分で作ろうって所に着地しました。
詳しくはこちら
www.kamituduri.com
はい。滅茶苦茶長くなりますが、初心者のレザークラフト講座。はっじまーるよー!

追加購入品

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100均で追加購入。
自宅には大きなカットボードがないので、粘土ボードで代用。定規も15cmしかなかったので大きい奴を買いました。
カッターはあるんですけど、切れ味悪い上に何故か刃が折れないのでデザインナイフも買います。
厚紙がないと切り出し難いように思ったので、工作用の厚紙も用意。
今回切り出すリスティはA5スリムサイズなので大体A3サイズもあれば十分でしょう。これはB5だったかな?(矛盾)
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後日に100均での追加購入品。4面に目の粗さが違うやすりのついたキューブやすり(これ便利だった)
接着剤用に粘土ベラも購入。接着剤用にヘラ?みたいのがあると、一番便利っぽい。まぁ、これで代用しましょう。
で、接着剤をググりました。
一応革用の瞬間接着剤が100均にありました(最近の100均何でもある)

色々と調べたんですけど、あとから縫うのかとかによって使い分けはあるけれど、初心者はそこまで気にしなくていいかなって思いました。
レザークラフトで一般的な接着剤は「酢酸ビニル樹脂」と出てきて。
それは……ボンドでは……( ˘ω˘)?
さらにぐぐると、どうも粘度を通常のボンドよりも緩くしているっぽい。
溶液なんだろ?成分表見る限り水?うーん。面倒くさいのでお金で解決します。
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ド鉄板と聞いたやつをそのまま買いました。もう疲れてきたので、床処理もお金で解決します。床って何だよ。って思うかも知れないので、補足。
革製品の所謂表面側を「銀面」裏を「床面」と呼びます。
革は動物の皮をなめした(毛と脂肪を取り薬剤で柔軟性&耐久性をあげる)ものなので、人間で言うと内臓側が床です。ルルイエ異本で言えば、表紙が銀面で紙側が床面ですね。夢に出そう。
この面はごわごわして毛羽立つので。このトコノールを付けてツヤを出し且つ毛羽立ちを押えます。
(※補:切断面もそのままだと毛羽立つので、そこもこれで磨きます。断面はコバと言います。このコバというのは、かなり個人の趣味が反映される部分で、職人さんによって仕上げ方が違います。水でも締まるので水で良いって人もいますし、蝋を塗りこんではんだで焼き締める人もいます。正直答えがわからないので、今回はお金で教科書通りに解決します。)

最悪やらなくてもいい作業なのですが、ここがしっかりしていると使用感と見た目が向上します。
今回使う革は、東急ハンズで売っていた格安革なのでレザークラフト的には品質の悪い革、に分類されるとは思うのですが。やっぱり動物の革剥いで買ったからにはちゃんと使いたい。
品質を上げようと思うと上げられたんですが、サイズと触り心地が不服で……
昔から毛布やぬいぐるみの触り心地にはかなり拘りがあったので、多分触感って私の中ではかなり大切なんだなと改めて思いました。
ちょっと薬液の独特な匂いが強いけど、これ何の革だろ。牛の腹?羊??わかんない。けどふわふわしていて触り心地が好みです。
このふわふわ感が後に私を苦しめます。

型紙つくるよ

型紙を作ります。実際に付いているビニールのカバーを参考にコピー用紙で概ねのサイズを切り出して
台紙に貼り付けて、台紙を原寸で切り出したのがこれ。
この辺りで縫い目を真っ直ぐすることに不安を覚え始めます。
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この厚紙を当てながら実際に革を切り出しました。
これが、難しい!!!!
めっちゃ革が伸びて切りにくいです。
レザークラフトで使うような初心者向けの革は実は倍は厚く硬いので、教科書のように切れません。
ケチんなってことか!!いやでも、私この手触りが好きなんだもん!!!
不器用を遺憾なく発揮しました。
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内側の処理と貼り付け

とりあえず床処理をします。
やり方は簡単で、トコノールを塗って、乾きかけたところをガラス板でこする……ガラス板???
え、うわ、ガラス高っ!?え、ガラス!?

クラフト社 革工具 ガラス板 12×9cm 8681

クラフト社 革工具 ガラス板 12×9cm 8681

  • メディア: おもちゃ&ホビー
とりあえずコップの底とか、平らで硬いもので擦れればOKらしい。
え、ガラスたかっ……
100均でコースターでも買うことを検討しましたが、今はどれも珪藻土になっているので……
大人しくその辺にあったジャムの瓶蓋で擦りました。
ごめんね、種別もわからない動物ちゃん……成仏してくれ!!ガラクタが出来ても大事にするから!!
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貼り付け面は毛羽があった方が貼りやすい?みたいなので、唸りながら仕上げた形。
写真では色ムラが凄いですが、内側になる部分ですし乾燥すると色ムラは目立ちません。
この作業結構楽しい。

折り返し部分と、その他小物を折り曲げ貼り付けます。
折りながら「これは切り分けずに折り曲げて袋状に縫えばよかったのでは……?」とスペキャになりましたが、気にしないことにしましょう。
ポケットはなくてもよかったのですが気分です。
普段、私はノート用のバックインバック(?)を持っているので、付せんとか筆記用具はそっちに入れます。
そもそもあまり付せんを使いません。
個人情報を扱う環境が長かったので、「消える」「はげる」「紛失する」文房具と馴染みがないです。信用できない。
付せんで始末書書くのはいやだしね。
ペンホルダーはなんとなく、ほぼ日とかでよく見るバタフライストッパーぽくしたいな~と思っていました。

この気分のポケットとペンホルダーが案の定、後に争いを生みます。

縫うよ!

はい、縫う前に。全体を一度接着剤で貼り付けて形にします。
先端恐怖症ぎみの私ですが、おそるおそる取り出してみた針は尖っていませんでした。
むしろこれ、潰してあります。
んん??と思ってぐぐると、手縫いの場合など多くは先に金具で縫い穴を作って、針は糸を通す役目みたいです。
へー。先端触っても全然ちくちくしない。あ、これなら平気だ私。
確かに動画とかを見ていると、先に金具でカンカンしてますね。なるほど?
貼り付けないと縫う時に穴がずれてしまうので、先に貼り付けるみたいです。
ほーん。ってことは、もしかして場所によっては両面テープとかで解決するのかな。
めっちゃ塗り難いな!!!!えぇー、両面テープがよかった!!!
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縫いしろは3mmだったので、収まる様に接着剤を塗るの大変でした。
ポケットは先に縫い付けないと大変そうなので、先に縫い付けます。
菱目うち(縫い穴開ける専用金具。一度にたくさん穴を開けられる千枚通しみたいなもの)で穴を開けるのですが、ご近所に騒音で通報されそうな音がする。段々おそるおそるやるより、一撃でやった方が煩くないことに気付きます。
ちなみに、私技術は5だったので金づちは結構得意です。
家庭は3。担当教員嫌いだったんで真面目にやったのは座学だけ。
都合上先にコバ処理までしておかないと磨けなさそうなので、ポケットのコバを先に磨きます。
が、これも革が薄い&やわやわで難しい。結構不恰好に……ホントごめん、どこかの動物ちゃん……
夢中、というか、手が蝋ですごいことになったので、タイムクリムゾン
したら、作業していたらペンホルダーを挟み損ねました。争いしか起こさないなこの小物。
諦めるか数秒考えて、折り込み部分に切り込みを入れて、ペンホルダーの先端を削いで捻じ込む計画を立てました。
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うーん……。ってか、革が柔らかくて柔軟凄いせいで、削るのもすげーーーー難しいのな!?
うん、考えても仕方ないので走りきりましょう。
なんか曲がっている気がする……。切る?上下揃えて切るか??うーーん??と唸りながら
再度手が蝋ですごいことになったので、タイムクリムゾン。
やることは、菱目打ちで穴を開ける縫う。コバを磨く。
なんですが。ぺらぺらしていて縫いにくい。太ももで挟めばいいかなと思ったんですが、そうすると見難いので目の高さで固定したい。
固定できない。ストレス。
後で調べてみると、万力とかで固定するみたいです。へー。
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はい。染色革の色落ちをすっかり忘れ去っていたアホがこちらです。
こんなことってある!?あるわ!!染色革への扱いがポンコツ過ぎる。
開き直ってなんかバランス良く色を落としてみました。うん、なんか古いみたいでそれはそれでいいや。
こっちは縫い目がマシなんですが(リスティは右綴じ)表側ひっどい縫い目だ。
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ついでにインデックスを貼ります。ちらっとインデックス。これが好きで、毎年使ってます。

月ごとのインデックスは欲しいけど、カバーからはみ出すと折れてストレスなので。
折れないぐらいの微妙に飛び出るインデックスが便利。
しかも貼り直せるので、ちょっと失敗しても平気。ビビりに優しい。
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だめだ。ピント合わん。あと、コバ処理がんばったけど、成果が見えないな!
いや、まぁこれはこれで使うからいいんだけど。
ものはついでで、A5サイズの下書きをリスティに合うように切り出しました。コーヒーとマグ柄。わーい。コーヒー好き!合うように切り出したので下敷きがベストサイズ。
断面が指を切りそうだったので、100均で買ったキューブやすりで磨いて角を丸くしてみました。
快適すぎてヤバイ。
このやすり、扱いやすくて気に入ったからまた買っておこう。
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うむ、よき。縫い目とか、つけたポケットとかペンホルダーで色ムラが出来たりしてるけど。
気にしない。手触りが既製品より圧倒的に好みだしね。圧倒的手触りの勝利!
ちなみにペンを刺すとこんな感じ。このサイズだと太いペンは入らないかな。
万年筆とか多色ボールペンはしんどそう。
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手元のピントが家出してる。
もうすぐ11月ですが、とりあえず来年のスケジュール手帳準備完了です!
お疲れ様でした。
色々と大変だったし時間もたくさん掛かりましたが、レザークラフト楽しかったです。
出来は兎も角、愛着が湧く。
名前も知らない革くん、来年もよろしくな。









以下、読まなくてもいい反省。
・製作期間全部で10日
・総合費用は約8000円。人件費別。
 →コスパ的には正規品を買うより安いが、楽天などでもっと安く買える場合もあるのでトントンか?
・一般的な革よりよく伸びて切り難い。切り口がガタガタ
 →刃を平面に対して斜めに当てていたのではないか?
・革を2枚以上重ねた場合、厚みで縫い目がずれてしまい縫い目が美しくない。
・菱目うち自体が穴が斜めになってしまう。
 →今回2穴を使ったが、4穴ぐらいで打った方が縫い目安定する?
 →釘打ちと同じく金づちを斜めに振り下ろす癖がある。骨格歪んでるんじゃない?
・縫う時は万力などで固定した方が縫いやすいが、家にはなくとても縫いにくかった。
 →胸ほどの高さがベスト
・コバ磨きはそもそもの切り口がガタガタなので、出来がよくない
・トコノールと革用メンテ用クリームで脱色
 →着色剤との相性か?まずは目立たないところで試す原則を無視したのがよくない
・一度縫い目を決めてから切り口を修正しようとするのはよくない。
 →結果、縫いしろが減ったので余計に縫い目が乱れた。
・縫いしろは定規で測って線を引くのがとても面倒くさい
 →専用のコンパス(?)みたいなやつを買った方がはやいかも?技術不足はお金で買え
・縫いしろ3mm、ピッチ(穴の開いている間隔)4mmが整っているだけで上手に見える。
・今回のような形状の場合、はじめの穴と最後の穴によって、5穴か4穴か代わる。
 慣れないうちは穴数まで紙で決めてしまった方が安定して綺麗か?
・バタフライペンホルダーを無理矢理刺したが、縫い目が歪む要因の一つだったと考察する。
 こういった厚みのある部分は先にしっかり固定し、縫う時の糸がどうなるのかまで想像する。
 縫い目の始点と終点を整えるだけで歪みが減るのではないか?
・厚みのある革扱うのホント難しい
・その点咄嗟の思いつきで革を削って差し込んだのは、咄嗟にやった見よう見まねでもリカバーとして評価できる
 →いっそ両端を削って穴に捻じ込んでしまえばもっと厚みが減り安定したかもしれない
・革が伸びやすくて扱い難い。削り難い
 →ガラス板を使って革をしっかり固定し、刃を滑らせるらしい?ガラス板意外と使う
・コバ磨きは切り口と革の厚さで出来が左右される。切り口が安定すればコバも安定する。
・コバを染色する処理もあるので、切り口を染めてしまえばコバの処理はそこまで目立たない。
 が、その場合経年変化が美しくない。趣味が反映される所以はこの辺かなと思った。
・ここまでノートの走り書きを清書したが、流石私の走り書き。字が汚い。人に見せない字めっちゃ汚いね。落ち着きなさいよ。

おわり。