紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

マイクロ5リフィル購入と2021.03.20 読了後の感想走り書き

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購入品紹介

マイクロ5のシステム手帳は手のひらサイズで大変よきなんだけど……。リフィル売っているところが少ないのが難点よな。しかも、今まで池袋の東急ハンズに観に行ってたんだけど、閉店しちゃうみたいだし。大きなロフトやハンズの店舗を押えておかないと。マイクロ5のデメリットの一つが圧倒的扱い店舗の少なさ。マジで売ってない。各社のサイトで直接購入するのが手堅いのだろうか。通販ありがたい

今回は実店舗に行きたくなさ過ぎて、直接販売会社のサイトでやり取りしました。通販に生かされている人間です。本当にありがとうございます(今スーパーも行きたくない)欲しい商品を探して動き回る方が手間だと取るか、直接やり取りなんて手間だと取るのか。ポイントが勿体無いと取るのか。その辺は個人の肌感覚なんでしょうかね。リアル店舗を構える意義とか問われそうです。

今回の購入品はこちらの4点。アシュフォードのシステム手帳リフィルです。

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・メモリーフ ライト ドット

・シールドホルダー

・ダブルカードホルダー

・トラッド猫耳リフィル(ラスタ)

サイズはいずれもマイクロ5です。A6より小さいサイズの現在あるシステム手帳の中で、恐らく最小のサイズ。マンスリーとメモ帳として使ってます。

「ノートリフィル」

メモは書き捨てているので、無地でもいいのかなぁと思いつつ。今回はドットに落ち着きました。無地だとメモ時はいいのですが、文字をしっかり書くときに不便に感じました。世の中には「線やドットが邪魔だ!」と言う人もいるだろうから、私の趣味です。私は「文章が斜めなんだけど?骨格か人格歪んでんのか?」となる人です。

紙は上質でぬらぬらとまでは行かずとも、つるつるの紙です。万年筆のインクでも抜けませんが、裏からの透けが気に、なる、かなぁ……なる人はいるのかも?前述通り、私は原則書き捨てるので気になりません。あと金具に手が当たるので、使うのは右面のみだしね。

「シールドホルダー」

所謂ジップチャックリフィルです。切手とか絆創膏とか入れておけるやつ。アシュフォードは、この商品以外にクリアファイルもあります。手前のファイルに切り込み加工がしてあり、バインダー金具を開かなくても大きく開いて中身の取り出しが出来ます。

なので、ジップチャックリフィルを選択するかは、何を収納したいのか、システム手帳の空き容量はどのぐらいなのか?にもよります。クリアファイルよりはどうしても嵩張ります。

私はいつも持ち歩いているお守りを入れたくて購入しました。カバン変えるたびに取り外すの手間だったんですよね。手帳はパンパンになりました。小さい手帳とは?既に私お財布よりでかいんだよな。

「ダブルカードホルダー」

言うことないカードホルダーです。たくさんのカードを持ち歩くものではないです。裏表に縦の差込口がありますが入れても2枚でしょう。2枚入れてもちょっとミチミチになりそうです。私は、交通ICカードを入れたくて買いました。

交通ICカードスマホにまとめたら、ここにクレカだけ入れ手帳だけで外出なんかも夢ではない?でも、今のシステム手帳の流行りは多機能よりライフログなように思うので、うーんどうなんだろう。

これで機械がICカードを読み取ってくれなかったら、ちょっと凹みます。

「トラッド猫耳リフィル(ラスタ)」

今回の大本命。言ってしまえば嵩張るインデックスです。上3点は別に急ぎじゃないかなと思っていたのですが、この商品は見つけたときに「今買わないと一生出会えない!!」と思って、速攻カゴにぶち込みました。

これ、可愛らしい商品なんです。ちょっと硬いプラスチックインデックスに、革製の猫耳が生えている商品です!手帳に綴じるとこんな感じ。

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かわいい!

色は4色展開でこれはラスタ。茶猫です。私の手帳本体が青緑なので、カーキーの方がいいのか?とも考えたのですが、今回再入荷されたのがラスタのみだったし。これはこれで可愛いしいいや~となりました。

余談ですが、同様に上からうさ耳が生えるインデックスもあります。

マイクロ5で生やすにはうさ耳は邪魔だな……可愛いけど……

結構人気商品みたいなので、欲しい人は見かけたら躊躇わずにカゴにぶち込みましょう。特に猫耳の方が品薄。

と、言うのも、この商品、注意として書いてある通りハンドメイド商品なんですね。故に生産数も限られているようです。猫耳部分はシステム手帳などにも使われている革製です。革製品は革の確保量によっては、限定商品になってしまう傾向が多いです。そのまま幻の商品となる事もしばしば……。システム手帳界隈は、人気の手帳が品薄で中々手に入らない……!なんて事も少なくありません。世の中にはずらっと革手帳をコレクションしている人や複数使いしている人も居るので、恐らく今後も一定の支持があるんでしょうね。いやぁ、今回出会えてよかった。

ハンドメイドなので、若干穴がズレているのか動きが少し引っ掛かります。ですが、こんないい革を用意して且つ異種組み合わせでの縫いつけ。しかも、コバは焼き締め?線引きだけ?どっちにしても私には、設備的にも技量的にも出来ない。許容範囲です。何より可愛いし。大変満足のいく買い物でした。

マイクロ5は小さくシンプルな手帳のはずなのに、どんどん肥えてますw どうして……

 

今日の読書

ねじ子が精神疾患に出会ったときに考えていることをまとめてみた(森皆ねじ子)

前回、「ぐっとくる脳と神経のみかた」を読みましたが、精神領域に付いてまとめたのが本書。前回と同様9割が著者の手書きです。手書き無地ノートにまとめたようなまとめ方なので、読みやすさは個人によって感じ方に差があります。

ぱっと見て「あ、ここ大事なんだな」と言うのがわかりやすいし、単語の説明だけでは終わらず、臨床ではどんな様子や主訴として遭遇することが多いのか?など図解されています。なので教科書としては相当わかりやすい部類だと思うのですが、書籍としては読みにくいかもしれません。イメージはクラスの友人に借りたノート。

本書ははじめにも書いてある通り、医者が頭の中でどう考え病気を診断しているのか。手技ではなく、思考、脳の技を紹介しています。更に、対象前提は「何も知らない研修医が1人で当直、1人で外来をさせられた時に何とか対応できる程度」、「1年目ナースが外来や当直で不測の事態にも、なんとか対応出来る程度」を目指しています。通常の職場であれば、そんな恐ろしい事態今すぐ捨てて逃げろと思いますが(何かあれば有資格者が責められるので、勤め先より自身が被る不利益の方が大きい)でも、困ったことに往々としてあり、逃げるに逃げられない状況はあるんだよなぁ……。

この時点で医学の基本知識はある前提です。一般向け書籍ではありません。全くの知識無しの状態で、これ一冊で精神領域をフォローできません。読んで家族を理解する切り口の一つにはなるかもしれませんが、それでもやっぱり本書だけで知識を完結させるのはよくないです。その点は著者は重ね重ね注意しています。診断は医師の仕事です。自身の立ち位置と仕事を誤認してはいけません。

あと、研修医は上司、ナースはリーダーなど上の人に従いましょう。本書にもある通り、臨床は厳しい師弟関係の昭和型ド体育会系縦型社会です。メリットデメリットもありますが、そういう世界なので割り切って粛々と従いましょうね。出た杭は滅多打ちにされますし病みます。

この前提でも精神科内容だけで300ページになります。頭に何冊叩き込めばいいのやら……。

本書は兎に角、そういった場で経験が浅い人でも絶対に帰してはいけない患者の知識からフォローしています。ここを逃すと、次は遺体で対面する可能性が考慮が出来るものからです。お互いにとってこんな不幸なことはありません。

精神分野は脳神経などと同様に、年単位で大きく知識が変化している領域です。当然よくわかっていない事も多い。精神領域って、表紙のデザインのような蛍光色で捉えのない渦、所々色が変わったり穴抜けになったり歪んだり。そんな感じの領域だと思います。いい表紙絵です。きっちり分けられればいいのでしょうが、そういう風に切り取れない領域だし、時代や世界が変われば色も形も変わる領域です。

自戒としても肝に留め置きたいのは、本書のあとがきにもある通り本書でわかった気にならないこと。矛盾しているように思うかもしれませんが、前述したような領域です。本書一冊で到底理解出来ません。たくさん診て、たくさん読むのが有効なのでしょう。変態の学問だなぁ、もう……。

もっと詳しく精神をやりたい場合は専門書を買って刃を磨いていきましょう。

私が学生の頃は「精神なんて看護師の墓場」「精神領域に就職させるために進学させたわけじゃないと親族と揉めた」だとか。色々と聞きました(もしかすると、これは未だにあるかもしれない……)今は様々な科と関わりのある領域ですし、私が学生の頃より理解や需要も高まっていると思います。需要や緊急性だけではなく、変態の学問だからこそ、本書を入口に自分が興味を持ったことはもりもり吸収したいですね。本書はその入口部分として十分であると感じました。