紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

2021.03.21~03.24 読了後の本感想走り書き

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だらだらとベッドサイドで読んでいた本の記録。偏頭痛で寝込んでいる時は紙に限る。

生命の起源はどこまでわかったか 深海と宇宙から迫る(高井研)

地球生命はいつどこでどのように生まれたか。その解決の鍵を握るとされるのが深海と宇宙。原始生命の必須条件に挑む研究報告をまとめたのか本書。

フルカラーでビックリした。道理で厚さの割にやけに重いなと思った。

熱意が詰まっている。この世界面白いよ!好きになって!!ってにじり寄って来る感じの本。深海に生命起源があると考え、実際に深海にコロニーを発見した話など、読んでいて面白い話が盛り込まれている。深海と宇宙が繋がるの面白いな。

しかし、生命科学、海洋科学、惑星科学と壮大な分野ばかりで段々話に付いていけなくなる。あと、凄く予算かかりそうな分野ばかりで研究大変だろうなぁ……としんみりした。タイトル内容の解明にはまだ迫れていない。ちゃんと進んではいる。

生命の起源はどこまでわかったか――深海と宇宙から迫る

生命の起源はどこまでわかったか――深海と宇宙から迫る

  • 発売日: 2018/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
日本の若者はなぜ希望を持てないのか 日本と主要6ヶ月の国際比較(鈴木賢志)

2013 年に日本、アメリカ、イギリス、スウェーデン、フランス、ドイツ、韓国で実施された若者の意識調査。そこから、日本の若者の希望度が突出して低いことがわかった。なぜ日本の若者が未来に希望を持てないのか。さまざまな角度から各国との比較をし、その原因を考察したのが本書。

タイトルが厳つくて「また根性論かなぁ」と思って読み始めたら、データに基づくしっかりした論文だった。

希望とは何か?から始まるのが好印象。希望感と幸福感は似て非なる感情だと思うので、まずここを論ずるのはよい視点だと思った。

本書では2013年の結果に基づき論じているのだが、「日本の中年」や「日本の高齢者」といった若者以外の他の年齢帯との比較が行われていない。これが本当に「日本の若者」特有の傾向なのか、それとも日本国民全体の気質と関連性が強いことなのかわからない。また、あくまでその時のデータによる各国との比較と検証なので、その後の経年比較データが出てくると、違った考察になるのだろうと思う。

疫病と世界史 上(ウィリアム・H・マクニール)

アステカ帝国を一夜にして消滅させた天然痘など、突発的な疫病の流行は歴史の流れを急変させ、文明の興亡に重大な影響を与えてきた。紀元前500年から紀元1200年まで、人類の歴史を大きく動かした感染症の流行を見る名著。

世界史オーラが凄い強い。私これ苦手だーーーーーー。どうしよう。下読むか悩む。

何故かわからないけど、これ読むの凄く苦痛。なんで。

古典だからか?

翻訳の問題だろうか。著者の原文悪文だった可能性はある。翻訳事態も読みにくいのかもしれない。兎に角読んでいて苦痛。

著者は歴史学が専門で疫病のことに関して、現在ほどの深堀りがなされていない。疫病に付いては比較的新しい類書で補う必要があると思う。本書の内容は1985年に出版されたものだが、今読んでも納得できる部分もありつつ、でもやっぱり読みにくくて宇宙猫顔になる。ただ、世界史に感染症の軸を持ち込んでまとめた本で、その先駈けでもあり名著ではある。

下読むか悩む……読まないかなぁ……耐えられるかな……耐えられないかな……。

教育課程で刷り込まれた歴史への苦手意識が消えないと読めない気がしている。

疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)