紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

2021.1.25~31 読了後の本感想

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他で脳内の容量喰うと、本読む余裕が無くなる。わかりやすいバロメーター。

読了後の本感想走り書き。雑多。

ねじ子のぐっとくる脳と神経のみかた(森皆ねじ子)

完全に自学本。

医学生の頃からイラストレーターとして活動している著者。専門生向けの参考書などイラスト本を数多く出している。内容は全部直筆なので、文字が嫌い!とか、写真じゃないとよくわかん!みたいな人は多分ダメ。私はイラストで情報や要点が整理されているので、要点を抑えやすい本だと思っている。学生時代にもたくさんお世話になりました。字が汚い~!!と言っている人も見かけたけど、理系としては字が綺麗だよ。文字になってるもん……ただ、綺麗に罫線にそってまとめてあるわけではないので、文頭揃ってないと整ってない!無地ノートに乱立する情報とか無理!とか言う人にはごちゃごちゃしていてみにくいと感じるのかも。こういう白紙ノートにがしがし描くタイプのノート、結構好きです。

脳や神経の状態を診る方法を解説し、まとめた本。どちらかと言うと看護師向けか?

解剖学だけに偏った内容ではないので、そういうのは著者の他書を読んでもらう方がいいのかなとと思う。脳神経はややこしいので、要点まとめている本は少ないので復習によかった。

ねじ子の ぐっとくる脳と神経のみかた

ねじ子の ぐっとくる脳と神経のみかた

 
壊れた脳生存する知(山田規畝子)

高次脳機能障害の苦しみに決して諦めない心で向き合う医師の手記。

この著者の本は2冊目。動機は不純なのだが、本書は通常の闘病記とは趣きが違う。医療関係者の手記は数あるが、その中でも認知障害の経験を手記や論文にしたものは貴重になる。特に本書で扱われている高次脳機能障害は障害部位によって症状に差異があるので特に貴重。あらすじには感動の手記、と書いてあるが中身はとってもからっとした文章。湿っぽくない。著者の性格もあるのだろうが、お涙頂戴とは違う路線で好感がある。淡々としていて論文のようなあっさりした文章になっている。感動ポルノ系になっていないのも好感が持てる。

精神疾患にも通じるものがあるが、実際にどんな病気なのかわかっていても、本人にとって世界がどう見えるのか。主観的な情報は少なく、医療職者でも理解が浅いことがある。著者と全く同じような症例を示すことも、同じような工夫で状況が改善するともいえないが、世界の見え方の参考として医療職者にも家族の人にも一つの参考になる。

壊れた脳 生存する知 (角川ソフィア文庫)

壊れた脳 生存する知 (角川ソフィア文庫)

 
クトゥルーⅤ 異次元の影(H・P・ラヴクラフト他)

 どちゃくそ古書。クトゥルフ神話の短編集。ラヴクラフトをはじめとした小説家たちの合作。うん、要は同人誌だよな。

滅茶苦茶私情で読んだ。文体?日本語訳?が叫んで窓から本を投げ捨てたいぐらいに読みにくい。ホラーとしての物語はクトゥルフ。それ以外の感想が無い。

用事があったのは、サブタイトルにもなっている異次元の影。パイパーなのか、バイパーなのか。訳ハッキリして欲しい。それによって噛み砕き方が変わる面倒くさいオタクがここにいるんですよ!!!