紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

2020.10.28 読了後の本感想【文庫本】

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積み本解消の日。感想の走り書き。

鍵のかかった部屋貴志祐介

密室に関する短編集。誰が?より、どうやって?の方を重視しているミステリー小説。

なので犯人は一体誰なんだ!?ってハラハラドキドキ感がないのが、ちょっと寂しい。

密室トリックに関しては、それは可能なのか?確かに効率的かもしれないけど……みたいなのもある。ドラマになっているらしいが、ドラマ方面はさっぱりなので。どうなんでしょうね。わからんけど。小説としては面白いです。

シリーズだけど、まぁこれ単体でも読める、かな。でも、このシリーズこのキャラたちじゃなきゃイヤ!!みたいな拘りとかキャラクター性?みたいなのは特にない。

密室縛りで犯人が早々にわかるので、ミステリーとして選ぶかと言われると……他のミステリー読むかなぁ…… 

 ラプラスの魔女東野圭吾

 別に積んであっただけで、映像化したもの縛りではない。実は一応映画も見ているし、多分1回ぐらい読んでいると思う。

まずタイトルで優勝していると思うぐらいタイトルがキャッチーで好き。

でも、魔女……魔女か?という、なんともいえないブレというか、ズレみたいなのがある。

話の流れは、事故としか思えない事件が実は殺人だった。と言う話の流れなのだが、うーん。空想科学読本の方がくすっと出来ていいかなって思った(あれはバカになって読めるので好き)

こう「一体どういうことなんだ!?」ってハラハラして読み進めて、あるこちに散らばった証拠を繋ぎ真相はこれ。オチはこれ。って提示されたときの拍子抜け感がある。映画見たときもオチにはえ、えぇぇ……と思った記憶がある。その辺のメモあるんじゃないかな(半券はあったけど、手書きメモはなかった)

ラプラスの魔女 (角川文庫)

ラプラスの魔女 (角川文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 2018/02/24
  • メディア: 文庫
 
 天久鷹尾の推理カルテ(知念実希人

 表紙が可愛い。ハルヒの人だったわ。古の血が騒いでしまったか。

病院を舞台にしたミステリー小説。

表紙が可愛い(言ってしまうとラノベ調なので)ミステリーコテコテ層は抵抗を覚える人もいるんだろうなぁとは思った。逆に若い人はこっちの方が馴染みやすいのかもしれない。シンデレラとかも表紙可愛いらしいし。多分普段ミステリーを読まない層を引き込みたいといった気持ちはあったのだろう。(実際続編も出ているようなので、そこそこ需要はあったのだと思う)

この小説はミステリーとしてのコテコテ感よりも、キャラクター性で引き込む感じ。医療知識はなくてOK むしろない方がこの手の小説は楽しく読める。あると悶える所まであるので、ない方が絶対幸せ。続巻買うか保留

天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

 
浮雲心霊奇譚 赤眼の理(神永学

珍しい作者買い心霊探偵八雲の原点とか、なんとかと聞き。とりあえずカゴに放り込んで積んでいた(そういうことあるよね)

この設定気に入ってるだなぁと思った。それだけファンもいるのだろう。時代が古いので、現代版の方が知識面で読みやすい。

昔は読みやすい文章を書く人だなと思って好きだったのだが、今改めて読んでみるとそうでもないかもしれないと思う。時代背景のせいかも知れない。

当時は熱狂感今改めて読むと感じないのはなんでなんだろう。わからないけど。

これも続巻が出ているらしい。購入保留。

心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 嘆きの人形(神永学

前の本の近くにあったからとりあえずカゴに放り込んで、案の定積んでいた。

八雲シリーズはちまちま読んでいて、落ちるところに落ちたと思っていたのだが。何故か続巻が出ていた。

短編集で、本編とはちょっと流れが違う話。旅館どうのこうのって言われると、火サスが出てきてしまうので、お尻がそわそわする。

過去の書籍化が大部分らしい。ふーん?

この人の作品、色々読んでいる気がするんだけど、1冊目が一番面白いなと思うのなんでなんだろう。赤い眼は知っているを読んだ時が一番面白かったと思う。謎だ。

あの時とは、自身の感じ方が変化している自覚はあるのだが……うーん。上手く言語化出来ないもやもや感がある。話は読みやすいし、面白いとは思う。

シリーズを読んでいる前提で読んだ方が面白いので、これ単品で読むのはあんまりオススメしない。キャラクターにそれなりに愛着があるので普通に読めるし、面白い。

心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 嘆きの人形 (角川文庫)

心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 嘆きの人形 (角川文庫)

  • 作者:神永 学
  • 発売日: 2018/07/24
  • メディア: 文庫
 

 この作者の激押し小説は「コンダクター」1冊完結で、八雲シリーズとは一味違うミステリー。

ハラハラして、切なくて、残酷。それで泣ける。切ない。なんでそんな、あまりにも残酷すぎるだろ……!!!そしてそのオチ!!まっじかよ……まー!?

と、言語を失う。うーんこれはシリーズ化できないんだろうな。

でも、これが一番好きです(多分この作者は一通り触っていると思う)

空気が一番ダークで、恐らく八雲シリーズの空気感が好きな人は、うん。多分凄く読み難いんじゃないかな。

でも読み進めると、ぐいぐい引き込まれて帰って来られなくなる。道中しんどいけど、読後感も悪くないので、私はこっちの方が好き。

コンダクター (角川文庫)

コンダクター (角川文庫)

  • 作者:神永 学
  • 発売日: 2010/05/16
  • メディア: 文庫