2020.9.27 読了後の本感想【生物学書籍寄り】
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読了後の本の感想端書き。
ヒトはなぜ争うのか 進化と遺伝子から考える(若原正己)
「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」
一見哲学的なこの疑問に対して、生物学的な視点から考察していく。
話が微生物から始まるので、苦手な人には本気で苦行の本。結論だけ知りたい人は、7章8章を読めばよいと思う。
ヒトは「争う心」と「争わない心」の二面性を持つ生物の一種だが、遺伝子はその二面性に関連するのか。表題は哲学的だが、中身はしっかり生物学。むしろ、表題を目当てに読み始めるとこれじゃないを5回ぐらい感じると思う。
生殖器と繁殖期と乱婚の関係が生物学的に説明できると始めて知って、謎の感心を覚えた。ヒトには発情期がないとそういう流れになるのか。
近年の流れとして、同性婚や夫婦のあり方、子どもの有無に付いて様々な多様性が認められつつあるが、雄と雌の関係に付いて生物学的な見解を深められたと思う。
論文調で小節が乱立しているので、ダメな人は本当に読めない類の本。
中々噛めなくて硬い。ビーフジャーキー
「非定型うつ病」がわかる本 誤解されやすい新しい心の病 (福西勇夫)
タイトルで「ほう?」と思った本。やっぱり結構古い本だった。
一般の人向けて「新しいうつ病」について書いた本としてあるが、これむしろ誤解を産むんじゃねぇかなぁ……と思ったり。中身は4人の医師による寄稿方式。色々と事例を挙げているが、いい方向に流れた事例が目立つ。実際はそうでもないだろうになぁ……。
分かりやすいかといえば、文章は分かりやすい。が、寄稿形式で1冊として通して分かりやすいかというと、どうなんだろうな?文章がぶつぶつ切れて読みにくい。
そういう本だと思えば読みやすい。
医学書としては圧倒的に古いので、参考資料にもし難い。本としては、ほーんと読める
日本人の知的風土(桜井邦朋)
理系(宇宙専門?)教授が日本の文化や伝統に付いて語った本。
全体的に何か気持ち悪く感じてしまった。