2020.10.14 読了後の本感想【雑多】
スポンサーリンク
本の感想走り書き
- 世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方(大塚篤司)
- 夜見師(中村ふみ)
- もっと知りたい怖い絵展(中野京子)
- 世にも危険な医療の世界史(リディア・ケイン/ネイト・ピーダーセン)
世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方(大塚篤司)
なんか滅茶苦茶タイトル盛ってるな!!って思った。
中身は優しいかといわれると……うーん?これ優しいのか、世間の評価がよくわからん
文字はそこそこ多いけど、医学書としては普通。
アトピーの治療に関しては、どうなんだそりゃって本がたくさんあるので、そういう意味では医学に寄った本だと思う。
ただ、だいぶ威圧的というか……必死感を感じる。
私もアトピーの経験はあって、痒みで夜も眠れないとか。色々掻き毟ってまぁ色々と大変な事もありましたが。
あの時にこの本読んで良書だ!と感動できるかと言うと……
わかってるんだよそんなことは!!って本をぶん投げていたかも。
ちなみに私もステロイドで根気よく治療しました。
今でも乾燥肌なので冬は保湿を重視します。あとストレス溜まると蕁麻疹出る。
私はそういう学問や業界、考え方を齧っています。なので、まぁこんなもんやろ。と思いますが、そうでない人が読んだらどうなんだろうなとも思ったりしました。
恐らくこれを読んでもアトピーは完治しません。理屈はわかるかもしれないけど。
そういう話じゃないんですよね。難しいテーマの本だと思います。
夜見師(中村ふみ)
わいおたく
イケメン スーツ 日本刀 オカルトに滅茶苦茶テンション上がってしまう民族。
祟り神を始末する夜見師とそんな夜見師の家に家政夫として雇われた余命3年以内のヤンキーっぽい見た目の青年の物語。
属性積みすぎやろ。って思ったんですが、それはそれで読める。
一応ホラー小説なので幽霊が出てくるけど、怖い系幽霊と言うよりしんみり切ない系ホラーと言う感じ。生き様、死に様としての恐怖。わかりやすいホラーではない分怖い。
文章自体は結構読みやすくて、1時間ぐらいでサクッと読める。
主人公の輝が色々と考えている割に台詞回しに違和感があり。
あと、端々にボーイズラブを匂わせるような描写があり、好みは分かれる感じ。
主人公達のキャラクター性や関係性がかみ合わないと、喉に小骨が刺さった違和感を覚えると思った。
ありがとう雑食の私。
続編があるらしいのだが、私は個人的にこの1冊で終わっていいかなと思う。
もっと知りたい怖い絵展(中野京子)
行ったんですよ、怖い絵展。いや、そりゃ読むしかねぇよなと思いました。
西洋絵画の裏を怖い部分を読み解き解説していく本。
そういう話を面白く感じていないと、恐らく物凄くハードルの高い本です。
私もかなり読むのが難航しました。
他の書籍を読んでいたときから一貫して、この方の文章は決して読みやすい文体ではないと感じます。ただ、解説が丁寧で、西洋絵画への教養と愛情と熱意が詰め込まれている。
最後に、展覧会を開催するに当たっての舞台裏について書いてあります。
目玉作品でもあり、本書の表紙でもある「レディー・ジェーン・グレイの処刑」
展覧会で見て、圧巻された自身の記憶。
そこに至るまでの裏話に胸が熱くなりました。
とても哀しいし怖い絵だけれど。私はあの絵がとても好きになりました。
魅了されたといってもいいかもしれない。見れて本当に良かった。またやってくれないかな。
世にも危険な医療の世界史(リディア・ケイン/ネイト・ピーダーセン)
タイトルで絶対面白いやつだ!!と思って手に取った本。
いや、これがとても読むのに難航しました。
本書は世界のおぞましい医療の歴史をまとめた本。
グロダメな人は読めないかも?いや、盛ったかも。
私はグロ平気なので感覚がわかりませんが、滅茶苦茶痛そうな記述はごろごろあります。
昔の人は浅はかで愚かだったのだなぁと。皮肉にすら感じる語り口です。けれど、そうとも笑えない現状が現代にもあることを知っているので、笑うに笑えない。
とんでもないのは人間で、歴史は繰り返しているのだと思う。危険な医療は現在進行形なんだろうな。
だからこそ歴史を学ばないといけないのだと思うのですが……(日本教育機関の歴史の授業は暗記ばかりで面白くない)