紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

2020.11.5~11.8 読了後の本感想

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読了後の本感想。走り書き

認められたい(熊代亨)

表紙で借りた。イラスト可愛い。タイトル全く捻りがなくて「超ド直球死球レベルだなぁ」と思った。でも、冒頭で承認欲求について触れていて、認められたい=承認欲求+所属欲求だと述べている。ちょっと面白いなと思った。実際はそれで分類できるほど簡単な話ではないと思う。実際最後に作者がこの述べ方に付いて触れている。かなり大雑把な分類だと自覚あったんかお前。
でも、HSPが認められたい気持ちが強いと表現されるのは、所属欲求が強い場合もあるってことなんだろうね。
脱線終わり。
元引きこもりの精神科医が書いた本ということで、ソワソワ読んだのですが。すっっっっごく普通。もっと精神関係出てくるかなと思っていたら、そうでもない。これは一般向けとして読めるだろうなと思い、同時に精神科医の書いた本としてみれば物足りない。拍子抜けとも言える。読みやすいという意味ではそうね。とも思う。
あと、だからどうする?のところが少ないので「世界にはそんな人もいるんだ。」「仲間がいたんだ」と思うきっかけにはなるが、それだけ。すでに病気で治療している人ら治療を優先。かつ、年齢層が高い人はしっくりしないのかなと思った。表紙はとっつきやすいけど、中身は結構文字がある。
図も少ないので内容に反してとっつきやすいかと言うと……どうなんだろう?私はふーんって思った。事例でアニメのキャラクターが出てくる辺り、オタクって感じではあるし、若者へ向けてといった趣向の本ではあるのだと思う。

認められたい

認められたい

  • 作者:熊代亨
  • 発売日: 2017/02/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「ただ人間であること」が持つ道徳的価値 相互に尊重し合う自由で平等な個人が築く民主主義(浜野研三)

すごいお堅い文章だ……って思って読み出したら、やっぱり研究報告だったわ。
物凄く硬い。これ本じゃなくて論文だろ。って言うぐらい硬い。
読ませる気も理解させる気もサッパリ感じられないけど何故か書籍。なんでや。教本より文章が硬い。バグか???
兎に角パーソン論は絶対ゆるせねぇ!!!って強い圧を感じる。
優生学的思考には思う所はあるが、圧って言うより怒りすら感じる。超強火
最後の方になると、ちらちら著者の政治思想がちらつくのでお尻がむずむずした。
あと視線が上からで読んでいて落ち着かない。この手の語尾?語調??は論文だと多いから論文ならこんなもんだろうとも思うが……
後ろの方で頑固そうなお爺さんが超スピードでご高説を捲し立てている図しか受信出来なくて。読んでいてしんどいし、疲れる。マシンガントークの高圧的なお爺ちゃんが終始居座っている。こわいこわい。なんで書籍になってるんだこれ。課題図書ならわかるけど、なんで私この本読んでるんだろ?って読みながら3回は思った。

世界史を大きく動かした植物(稲垣栄洋)

植物から世界史を読み解く本。14の植物とそれに関わる世界史の動きを見ていく。
各章と各節が結構しっかり分かれていて、整理されていて比較的読みやすい。
世界史の授業は暗記になりがちだけれど、こういう身近なものからみていけばもう少し面白かったんだろうな。
暗記苦手だし、当時は世界史サッパリ嫌いだった。
こういった別の視点から読み解いていけば、当時の私はもっと楽しく勉強できたんだろうなぁ……。
テーマの割りにさくさく手軽に読める。でも、トウモロコシは謎。
人類は植物を求めて労働し、植物を育てて繁殖を手伝わされている。
挙句奴隷を労働力として求めたり、大航海時代はコショウを求めて世界が動いた。
チャやアヘンも植物由来、香辛料の多くも植物。戦争の影にも植物の影がある。とても興味深い内容だった。

世界史を大きく動かした植物

世界史を大きく動かした植物

日本人の9割が知らない遺伝の真実(安藤寿康)

遺伝を主軸に話始めるが、最終的には社会福祉や学校教育に辿り着く。
今結果が出ないのなら、自分の才能が光る土壌に出会っていないのではないか。
まだ自身の才能に気付いていないだけなのではないか。
でも、生涯をかけてもその才能が光る環境に出会えないかもしれない。
教育は個々で異なる才能を発見する、そのために多様な環境に触れさせる場。
うん、読み物としては面白い。
面白いのだが、遺伝に付いての学術的な内容と後半の現状の教育への問いかけ。改善案?
繋がっている話題だがタイトルが上記な以上。うーーーーーーん?と思ってしまった。
遺伝の話かと思ったら教育体制への改善安の話を読む気はなかった。
私は「ふーん」と思って読んだけれど、一部の層の人は「で?」「だから?」「じゃぁ、遺伝なんて必要ないじゃないか」とか猛烈に批判してきそう。

山と村の怖い話(平川陽一)

著者が見聞した山や村の怖い話をまとめた本。短編集?
「山の怪異」「村の怪異」「不吉な因果」「伝説の謎」の4章に分類された、短い話がまとめられている。
なんだ。
なんだろうな、これ。
わからん。
熱いコーヒーを期待して飲んだら、コーヒーが冷めて酸っぱくなっていたみたいな……
うーん………っていう、ね。なんなんだろうな、この本は。無?浅い?うん。表紙が雰囲気出ているだけ勿体無い。

山と村の怖い話 (宝島社文庫)

山と村の怖い話 (宝島社文庫)