紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

2020.11.21 読了後の本感想【雑多ジャンル】

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読了後の本感想。走り書き。

自分を変える睡眠のルール(千田琢哉)

筆者独特の睡眠術の本。

寝ろ寝ろ寝ろーーーー!!!!と強い圧を感じる。

睡眠医学の本ではなく、快眠本の一種。不眠症など寝れないことを悩んでいる人が読む本ではない。睡眠のルールとは書いているが、科学的根拠の提示は少なく著者の主張の羅列と言っていい。著者が睡眠を人生の中でかなり重要な位置付けとしていることは理解できた。

私も兎にも角にも寝ろ派ではあるし、賛同できる部分も多くある。

部屋のカーテンは遮光カーテンに変えるのはよいと思うし、睡眠を生活の主軸と考えるのも大切だと思う。早起きするためには早寝しないといけないのも道理。

ただ、所々語彙が強い上に、違和感のある部分もある。

睡眠不足だと頭が悪くなるから話が長くなるだとか、最近寝てないは低能の証だとか。

私も慢性不眠症と付き合って長くなるが、本書の通りならとんだド低能になる。

本書には”目覚まし時計を処分すれば寝過ごして遅刻が続き、会社をクビになるかもしれない。それでいいのだ。会社をクビになっても人生は終わらない。レールから外れないと人生は変わらない。目覚まし時計は自然の摂理に反している。”と書いている。この部分に付いては、うんそうだねー!と思った。でも、それが出来る人間は不眠症になりませんね。不如意

自分を変える 睡眠のルール

自分を変える 睡眠のルール

  • 作者:千田 琢哉
  • 発売日: 2016/08/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
正しく悩む技術「なんとなく……つらい」あなたを救うヒント(杉田隆史)

高校生の頃から生き辛さを感じており、心の病気ではないけれど辛い。後には、1年強引きこもりの経験もある著者。精神科医ではなく心理セラピスト。文章を読んでいて、思いやりがあり柔らかそうな著者の印象を感じられる。内容もかなり具体的な内容で、生かしやすいと感じた。「何がしたいのかわからない」と悩んでいる人は読んでみると、人生のヒントになりそう。

本著のはじめには”「悩み」に関してはないが大切なのかというと、「悩みをなくす」というよりは、「悩みがあっても、どれと上手く付き合っていける」ということだと思います。”と書いている。世の中には、これでもう悩まない!悩むな!今すぐ行動しろ!といった自己啓発本が多いが、こういった視点からスタートする本はあまり見ない。この段階でほうほう?と思った。とても面白い視点である。

本書の中では、クヨクヨ悩んでしまうとき、頑張れない時、自分に自信が持てない時、人間関係が上手く行かない時、何がしたいかわからない時と様々なパターンで悩んでいるときの考え方のヒントがまとめてある。

*悩めることと悩めないことを分け、悩めることを悩む。「それをすることで幸せになれるのか?」を判断基準にする。

*気持ちを変えたいとき「Aと思っちゃダメ、Bと思わなきゃ」と、自分にダメ出しをすることで気持ちを変えようとする。しかし、好ましくない気持ちを排除するのではなく、自分の中に在る物として認めることがスタートになる。 オール・オア・ナッシングで考えず「今はAだけど、Bになりたい自分もいる」と認める。

*頑張るということは幸せに関係ないものではないが、幸せを決める決定的なものではない。「なんでもかんでも」頑張らず、自分の軸で何を頑張るのか決める。

*やりたいことはわざわざ探さなくても、それまでの人生で散々やっていることで、そこに在る。やりたいことを思う存分できれば幸せか?やりたいことをあきらめる、と言う幸せになる方法もある。

とても参考になった。読みきっても苦しくならない。説得力もあり、自分と向き合う一歩になりそうな本だった。もう一度読む。

しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール(香山リカ

はーん?普通ってなんだ。普通って。と思って手に取った。

冒頭から「日本人は松田聖子になれなかったから不幸と感じている」に頭お花畑なのかなと思った。思わず三度読んだ。なんでそこでアイドル?普通の定義がガバガバだ。

とりあえず読み終わってすぐに発行年数を確認した。よかった、10年前の本だ。いやよくない。この精神論で10年無駄にしたのか。頭が痛いな。
通常、人は「今より幸福を願う」

幸福を願うからこそ、初詣など様々な日本の風習がある。子どもの成長を祈り七五三を行う。だが本書はそれを「幸福にしがみつく」という。悪意すら感じる。悪意なく書いてるなら薄ら寒さすらを覚える。本書では著者の考えている幸せを掴む方法を書き連ねているが、要は全部精神論だ。ほうほう、そうですか。そうですか。著者は下衆か?

「恋愛に執着しすぎる必要など無い」なども書いているのだが、10年前でもかなり古い価値観だと思うのだが、本書は当時結構売れたらしい。もうちょっとよく解らない。

「パン以外」の働く意味がわからないには、うーんそうかと思った。働く理由はそれぞれだと思うのでそれでいいと思う(医療業界には社会貢献や他者貢献に重きを置いている人が多いが、選択理由は自由だ。それが職業選択の自由の権利だと私は思う)しかし、医師希望ではなく希望の学部に入れなかった。辛うじて自分にも出来そうな科ということで精神科を選択することになった。の件は、精神科医として思慮がなさ過ぎる。は?精神科舐めてんのか??思わず筆者の経歴を確認した。それなら精神科医の肩書きを使わないで欲しい。