紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

2020.12.12~13 読了後の本感想

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読了後の本感想。走り書き。

死ぬ瞬間の5つの後悔(ブロニー・ウェア)

数多くの「最期」を看取った著者が誰にでも共通する後悔をまとめた本。元々はブログで公開されたものを更に加筆したのが本著になる。どこかで5項目をについて聞いたことはあったので1度読んでみたいと思っていた。

著者がまず波乱万丈すぎて開幕でひょえる。これで著者はまだ子どもを産める年で、子どもが生まれたと聞くと……あまりにも波乱万丈すぎて「え?マジで??」と素直に思ってしまう。自殺を思い立つようなぐらいのメンタル落ち込んだり、勧誘電話で跳ね上がったり。創作じゃないの、これ。本当にノンフィクション?躁とかじゃなくて?と思ってしまう。日本だと現実味がない。加筆されているせいなのか読んでいて胃が重くなる。文章が凄く重たい。でも、確かに後悔を抱えて死ぬ人の方が臨床では圧倒的に多いとは思う。私は緩和ケアやホスピス系は性格が本当に向いていなくて近付いていないのだが、距離を置いている私でもそう思う。

総合すると、自由に自分らしく生きる。と言う月並みなところに纏まってしまうのだが、自分らしく生きる、と言うのがその人のその人で違うと思うので、結論が出ない。

とても読みにくい文章で、私は物凄く時間が掛かった。扱っているテーマも死と言う重いものなので、ダメな人はダメだと思う。自己啓発本のように、これが5つの後悔!これやっていれば死の間際に後悔しないよ!みたいな内容を求めていると、ヘルパーのアメリカ人自分史を読むのは苦痛だろうな。

いや、ホントにこれノンフィクションなんだろうかと思ってしまう。10年銀行に勤めて、バーテンやって、これだけの事例に関われるヘルパーで出産できる年齢ってえぇ……?「なるほどなぁ」と思う部分もあるけど、あんまり読後感はよくない。胃もたれ起こしそう

死ぬ瞬間の5つの後悔

死ぬ瞬間の5つの後悔

 

 

以下自学のための本で、感想も何もない本たち

 SNSカウンセリング入門 LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際(杉原保史・宮田智基)

日本ではカウンセリングは多くは対面、もしくは電話でのサービスなどによる。その中でSNSを使ったカウンセリングを模索した書籍。こちらは比較的実態調査の側面が多め。体感や自身の生活を見ても、電話やメールよりSNSの方が使っている実態がある。

「なるほど」と感心したのは「SNSで人を傷付けられるなら、SNSで人を癒す事もできるのではないか」と言う考え方。

ただ、運用していこうと考える場合、細かいルールの設定があり、難しい部分も感じた。情報漏えい対策も大事だが、緊急性の高い事例の場合は他リソースに繋ぐ必要も出てくる。だが、SNSでカウンセリングを受けたいと思う人は、SNSでの匿名性がより相談しやすい土壌を作っているので他リソースに繋げるのが難しい側面もある。

 最近の情勢を見ると、対面や電話以外での相談窓口の選択肢が増えてほしいと思う。

SNSカウンセリング入門: LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際

SNSカウンセリング入門: LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際

 
 SNSカウンセリング・ハンドブック(杉原保史・宮田智基)

 上記と同様の著者の本。こちらはSNSカウンセリングの教科書に近い側面がある。もうこれ教科書やん?様々な事例の場合への対応時留意しておくことなどがまとめてあり、教材として一つ使える精度になっていると感じた。

やはり、SNSでのカウンセリングにおいて、いじめや自殺への対応を想定している部分が多い。何故人は死にたくなるのか?の要素を整理している。わかっていたことではあるが文章に起こしてあると説得力が高い。そういった要素を持っている、かつ対面や電話でのカウンセリングに繋がれなかった人を拾い上げるためには、そういった要素を持っていることを想定して、こちらもカウンセリングの方向性を検討していかないといけないのだと思う。これは臨床などの現場でも多い話だと思うのだが、折角繋がったのだからあれもこれもと提案してより充実させようと考える医療職は多い。しかし、人は何故死にたくなるのか?この要素がわかっていれば、提案を充実させようとするアプローチは危ういことがわかる。彼らは大変消耗しており、新しい提案ややることが増えると負担が増えたり苦痛感が増してしまう。相手に合わせた提案力を持ちたいと感じた。

SNSカウンセリング・ハンドブック

SNSカウンセリング・ハンドブック