紙めくりて

本と文具好きのオタクがクリア冬のコスメで右往左往するブログ

【2021.6月】バレットジャーナルのセットアップ

上半期……おまえ死ぬんか……?

6月末には夏至と知り、ダメージが拭いきれません。太陽あると元気になれるけど暑いと汗疹出るし肌痒くなるし夏バテするからやだぁ……夏にも冬にもならないで。

◆6月の表紙

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季節先取りしてる感があるけど。貴船の川床の写真。貴船神社行きたい欲求が激しい。

貴船神社参拝したい。川が恋しい。都内の川は趣味じゃないんだよなぁ……上流な岩肌ごつごつしてる川がいい。

ノートにやりたいこと書き出すと叶う系のメゾットは世に溢れているので、そのメゾットに乗っかって、今月の表紙にした。貴船行きたい~~~~

◆トラッカー

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項目だけ変わっているけど、見た目は変わらず。先月はページを入れ替えてたけど、今月は戻しました。表紙を右ページから始まったので、裏に透けないしね。マーカー透けを考慮して、占いのページを入れ替えました。

カレンダーは無印良品のやつ。本を読んだら100均の丸シールを貼っています。見るとその日に何冊読んだかすぐ分かる。心が女児になるので結構シールやスタンプ押す方式はオススメ。でも、ラジオ体操とか、スタンプ台帳を1日欠けずに判子押せないと凹むタイプの人は別の方法の方がいいのかも?

◆健康トラッカー

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健康関係のトラッカーと睡眠ログ。1日分だけすでに記入してあるけど、睡眠時間は紫で塗りつぶしてますね。見ていると、1日は頭痛でグロッキーしていたようです。梅雨ヤダねー

◆6月占い

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いつものしいたけさんの占い。私は太陽星座は獅子座。

もう下半期の占いがくるんだなぁ……と思って遠い目をしてしまった。1年速すぎる。

音速かな???

ちょっと前まで1月だった気がするんだけども。なんか半年過ぎてる。怖い。

右ページが開いてしまっているのだけれど。埋めるものが思いつかず。かといって、他のページは見開きで書きたいこだわりがあって空白のまま。ホロスコープでも書いとくかなぁ。現段階は保留。

基礎体温と体重記録

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いつものグラフ。小口にマステを貼ってすぐ開けるようにして、イルカのクリップつけてる。この手の可愛いクリップ系商品は使い所が分からなくて、家にたくさんあるけどさっぱり減らない。みんなこの手のクリップどうやって消費してるんだろ。

◆家計簿

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家計簿。何も言うことがない。

◆ゲームメモ

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第五人格のメモを書いてるやつ。ここの所使ってないので、必要ない気もするんだが、一応ページを取ってある。もういらないかなぁ……と思ったり。

いっぱいあるけど使い道が迷子になっているクリップ第二段にゃんこ。可愛い。

 

マジか……と思ったんですが。

このノート6月持つか残ページが不安になってきて……ちょっと自分が信じられない。

うそだろぉ……365ページだって言ってるだろうが……!!

このノートから、開き直って映画の入場時特典のカードとか、コラボカフェのコースターとか。100均のビニールカバーに入れてノートに貼り付けてみたので……ノートの鈍器化が凄い。鈍器。

2021.05.24~05.29 全6冊、読了後の本感想走り書き

夏にはなって欲しくないけれど、晴れてくれないと気分が憂鬱になる。

絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている(左巻健男

化学が人類の歴史にどのように影響を与えてきたかを紹介している短編集。素材ごと細切れな印象を受ける。タイトルには「化学入門」とあるが、物理も生物も何でもござれ。これ化学かぁ?と首を捻る節も多い。またタイトルに「絶対に面白い」とあるが、これもまたハードルを上げている。おも、面白いかなぁ……。個人差があると思う。文字の羅列で、世界史としての流れも科学としても流れが掴み難い。素材ごとに細切れになっているので、せめて年表ぐらいは欲しい。

元々文学が好きで文章であれば苦手意識なく読める。図は不要。世界史は得意。そういう人は恐らく本書は楽しめる。図が欲しい。分かりやすく読みたい。そういったタイプの人にはしんどいのではないかと思った。

また、この手の世界史雑学や化学の話を齧ったことがあれば、目新しさはない。あーそうだねと言う感じ。大きく広告を打ってあり大絶賛されている書籍に手を出すときは、冒頭にちゃんと目を通してから手を出そうと改めて反省した。

中野京子と読み解く 運命の絵 なぜ、ままならないのか(中野京子

怖い絵の著者の本。”運命”とはあるが、怖い絵と何が違うのかよくわからない。表紙も物騒。表紙はダヴィッドの「マラーの死」この絵画の話はオタクよく知ってるのでは?暗殺者の女性ならfgoに出てくる。シャルロット・コルデーだよ。この絵は、ダヴィッドが「遺体をスケッチして」描いた作品。インターネットがない時代とは言え、結構ぶっ飛んでいる。だが、そのエピソードの割に死体としての生々しさはないと思う。

著者の怖い絵シリーズと同じく、西洋絵画に触れながら西洋史を学ぶことが出来る。

私が、へーそうだったのか。と思ったのは、ウィリアム・パウエル・フリス「鉄道駅」

”イギリスの鉄道会社はすべて民間資本で、ロンドンの中心部に基幹となる中央駅が置かれなかった。”と言うところ。勝手にイギリスの駅は、日本の東京駅のようなハブ駅のイメージがあったけれど、東京駅が異質だったのか。

イリヤ・レーピン「手術室の外科医 エヴゲーニ・パブロフ」は外科手術風景の絵画で、若干の時事ネタも含む。麻酔の発明に関しての歴史は幾つか読んだことがあったが、それに関する絵画もあるのは驚きだった。執刀医が持ってるのが蚤と木槌のみって豪快すぎるし、誰も今では御馴染みの手術風景ではないのも逆に新鮮。美術のテーマとしては散文的すぎるらしいのだが、私はこの手の絵画好き。

他書と同じく、サクサク読める読みやすい文章。怖いカテゴリーではなく、運命カテゴリーだからなのか、怖さ度は低め。比較的語り口も穏やか。

最後のフィリッピーノ・リッピ「ルクレツィアの物語」のエッセイが、女性らしい力の篭った文章で好きだ。私は女性なので、男性の処女を神聖化する発想がずっとよくわからなかったのだが”妻の産んだ子が本当に我が子かどうか、男には確かめる術がなく、ウグイスみたいにホトトギスの子を托卵されるのを何より怖れているからだ。”の一文に、「ははーなるほど!?」と思った。発情期のない人間らしい悩み、恐怖だったのか。

中野京子と読み解く 運命の絵 なぜ、ままならない

中野京子と読み解く 運命の絵 なぜ、ままならない

 
母と娘の「しんどい関係」を見直す本(石原加受子)

「しがみつく母」から解放される37のコツをまとめた本。無理しなくていいのよ、失敗したら大変よ。母親の“優しいアドバイス"をおとなしく守ってきた娘たちは、進学も、就職も、結婚も自分の希望を諦め、気がつけばいつのまにか「母親の介護予備軍」に……うーん、ホラーだったらいいのになぁ。

こんな事例がありますよ。と言う紹介がたくさんあり、「私だけじゃなかったんだ」と共感できる。そういう用途では有用。ただ、親子によって解決法は千差万別だろうから、「こんな事例のときにはこんな対応をしましょう」みたいな回答を求めていると何ともいえない。こういう書籍で紹介されるのは、こう「派手」だ。家族や家庭は閉鎖していて、比較対象が目の前の環境しかない。よくわからない閉塞感はあるけれど、原因がわからない。と言う人にはいいのではないか。私はもやもやした。

確か、カウンセリングの話題だと実際には虐待がなかったのに、聞き取りを行っていくうちに虐待経験を捏造してしまった話を思い出す。アメリカで裁判になったやつね。カウンセリングをしても、これがあなたの苦しいの原因ではないですか?と誘導するカウンセリングはちょっと危険だなと思う。

今の自身の閉塞感と母との関係がしんどいことに本当に関連性はあるんだろうか。

あと出しじゃんけんのようにも思えた。母側も何もいえないし、総合してしんどい本。

母と娘の「しんどい関係」を見直す本

母と娘の「しんどい関係」を見直す本

 
天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法(佐藤純

天気によって生じたり悪化したりする慢性の痛みを「天気痛」と名付け、2015年に出演したテレビ番組で初めて言及したのが著者。気圧による痛みや頭痛についてまとめた本。

私は偏頭痛持ちだが、一応天気による頭痛の存在を聞いたことあった。一度読んでみようかなと思って読んでみた。論文みたいで分かりやすい本ではない。暇じゃなきゃ読まないな。苦手な人は1回では読み解くの大変そう。

天気痛は怠けているわけではなく、科学的根拠はこれだと書いてある。治療方法については自分で取り組むものもあるけれど、医師による治療についても多い。実際に気圧アプリなどもあるのだが、まだまだ確立した治療法ではない。実際の治療事例も載っているので、一つの参考にはなるだろう。

私の主治医は頭痛外来の医師だが、頭痛学会では天気痛はメジャーではない様子。実際の診療の場でも、気圧による頭痛は診察できませんと但し書きしてある。ネットでは天気痛はメジャーになったように思うが、こんなに困っている人がいるのにどうして学問として活発にならないんだろう。発展しないんだろうと疑問を覚えた。本書を読むと、これは学問として研究し難いし、治療方法も確立し難いなと感じた。オーダーメイドに感覚が近い。痛みがまず評価難しく客観的数値化が難しい。しかし、そこにあるし主観的知覚もされている。西洋医療で切り難い観測し辛い話だなと思った。医療早く万能にならないかなぁと思った。万能になったらなったで、飽きて学問として医療捨てると思うけど。

残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか(更科功)

生物の進化と進化論を主軸に、ヒトの進化について書いた本。

”ヒトは心臓病・腰痛・難産になるように進化した。”

仮にも人体の学問を修めているので、もうよくよく存じておりますが。

このキャッチコピーで優勝。はい、好き。

内容はちょっと難しいかもしれない。著者の本を他にも読んだことがあるが、こっちの方がもう少し専門的かなと思う。だらだら読める本ではないし、「うおおおおおおもしれーーーーヨダレでちゃう。ひえええええ」とベッドでのたうちまわる類の本ではない。あらすじには「知的エンターテインメント」とあるけれど、そういう方向性のライトな本ではない。内容的にはシンプルなのだが、主軸のテーマに側根が大量に生えてる感じ。これで説教臭かったら別の意味でのたうち回っていたが、変に説教臭くないので「はーん」と読める。”残酷”とはあるけれど、残酷?残念?過激なタイトルの割にはそこまで過激な内容ではない。過激な内容を求めて読むと火傷する。

なんだろう。我々調査隊はアマゾンの奥地で謎の生命体を発見した!!って特番を見ていたら、現在誠意調査中で終わる感じ。

名画のネコはなんでも知っている(井出洋一郎

ネコ好きによる、ネコの出てくる絵画をひたすら紹介している本。

ルネサンスから18世紀へ、西洋近代から20世紀へ、浮世絵の猫の3章構成。フルカラー。著者と学芸員の対談方式。学芸員さんがネコ過激派。

それはいいのだけれど、なんでさりげなく犬デスられてしまうんだ……。私は犬も猫も好きなのに、喧嘩売られちゃうと買うけど!?って毛を逆立てそう。犬が何をした!!確かにぽこっと側溝に落ちる犬とかいるけど!!!確かに犬はアホの子だけど!?かわいかろ!?犬が何がした!!!

画家には猫好きが多いらしい。怖い絵シリーズなどでも見たことのある絵画もたくさんあるのだが、猫に注目した絵画の本も面白いな。と思った。

ホガースは「パグ画家」とも呼ばれる犬好き。仲間だ。犬に着目した犬好きによる絵画の本もちょっとほしい。

 

 

 

2021.05.17~05.22 読了後の本感想走り書き

もう下半期が来ると聞いて、時の流れに震えている。あと、一ヶ月間に元気な時期が短すぎる。世の女性はどうやって生きているんだ……

死因を科学する(上野正彦)

著者は法医学者で、著者が死にまつわる常識・迷信・疑問について解説した本。

「舌を噛み切っても死なない」「なぜ雪山で眠ると死ぬ」などなど。疑問に対して細かい節わけして回答している。各項目の内容は薄め。笑える内容でもないし、轢死の描写などはさらっとえぐいことを書いてある。本書の内容が薄いが、グロがだめな人はちょっと読めないかもしれない。私は比較的グロは平気な方だが「うわぁ…」と声が漏れた。著者の現場での生の経験が軽く書いてある。逆にこれを濃密に濃く書こうと思うと、重くなりすぎる。これぐらい軽い方が新書として読めるのかもしれない。これが医学書であるなら、ちゃぶ台をひっくり返していた。だが、これは一般向け新書と考えると、ちょうどよい塩梅か。雑学を読む気分でだらだら読める。

死因を科学する (アスキー新書)

死因を科学する (アスキー新書)

 
最新4訂版 アロマテラピー図鑑(佐々木薫)

長くからあるアロマテラピーのバイブル本。アロマテラピー検定対象のベーシックな精油から141種の精油を網羅。アイウエオ順なのでひきやすく、香りのタイプ、原料植物の情報、特徴、成分、相性のよい精油も掲載している。うん、図鑑!

アロマテラピー検定1級2級の参考書としてもお勧めされている。

寝る前に使っているアロマオイルが終わり、新しいのを買おうかなと悩んでいる。いつも同じものを買っているので、買い物の引き出しを増やそうかなと思って手に取った。精油売り場に行って、種類の多さに固まらない……?似たような現象がコスメ売り場でも起きる。どれを買うかは結局決まらなかったが、本書は分からない精油があったときに便利そう。定期的にアロマを楽しむなら1冊あると楽しめる。使い方を考える時やアロマテラピー検定の教科書としては足りなさそう。あくまで参考書か辞書的立ち位置の本。

最新4訂版 アロマテラピー図鑑

最新4訂版 アロマテラピー図鑑

  • 発売日: 2019/08/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
線一本からはじめる 伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法(OCHABI Institute)

割と人生で始めて読んだデッサンの本。「絵を描くロジックを知る」というアプローチで絵の描き方を学ぶというコンセプト。一応、ある程度の経験者も学び直しに◎とされているが、本当に線の描き方から始まるのでド初心者向きじゃないかと思う。

最近はこういうド初心者向けは少なくて、ある程度絵を描いている人向けの本や情報が多い気がする。私は奥行きのある絵ってどうなってるんだろう?と思っていたので、読んでいて「あ、りんごはそう分解すればいいのか」と納得した。基本の線の描き方、○△□の練習、奥行きのあるものを書くときは○△□と言った基本形に分解してデッサンするなど。

最終的にはこつこつ練習しないといけないので、読んで即絵心が見に付くわけではない。でも、ちゃんと分解してこつこつ練習したら上手になりそう。小さい頃は絵を描くのが好きだったけれど、今は苦手意識があって描かないな~という人にオススメ。逆にある程度描ける。過去にちゃんと美術を学んでいる。感覚派。は絵本に見えると思う。

本当の自由を手に入れる お金の大学(両@リベ大学長)

元々YouTubeで公開されていた教養系動画。著者は起業家で、友人や家族に向けて作っていたお金の教養動画を1冊にまとめたのが本書。貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う、この5つがお金に困らないための力だ。と言うのが本書の大筋の内容になる。

書籍形式ではあるがイラストや図が豊富でとても分かりやすい。対談形式になっているので、書籍が苦手でも読み進められそうである。私の感覚だと絵本に近い。イラストや図が多い分、本文の字はフォントがかなり小さい。一般的なサイズではない。だが、YouTubeに動画があるので、本書の内容に不足を覚えるなら動画を観るといいと思う。今動画も見進めているのだが、私は紙で提示された方が認識が速いので思い切って書籍を購入した。

本書は5つの力を説明しており、投資や株式単体を深く掘り下げている内容ではない。全くお金の知識がない人への入門的なお金の本と言った印象。収入を増やす項目より支出を抑える項目が参考になった。支出の見直しは爆発力も派手さもないが、これがないと底のないバケツになってしまう。一般的なお金の書籍は、どうしても派手さや耳障りのよさで収入を増やす項目を重視している印象があるので「まずは支出を見直そう。」と始まるのは、それだけで好感が持てる。私自身固定費の見直しのきっかけにもなった。

書籍の内容は動画と重複している部分が多いので、動画をきっちり理解できれば書籍自体は不要だと思う。本書以上に具体的な内容は?と思うと、QRコードから動画に飛べるようになっているので、最終的には動画を見た方が早いことには早い。だが、動画本数がかなりあるので、頭から見ると大変なことになる。特にこの項目の動画が観たい!と思ったときの事典のように使えそうだと思う。つまり、書籍としての内容は広すぎて薄い。また、前提が、日本の典型的サラリーマン向けなので、例えばオタクなど個別に軸となる価値観があると、応用できない内容もある。

著者の言うことを丸呑みにしても力にはならない。盲信せず、自分自身で知識や情報を見直し、自分の価値観の軸にあった方法を取捨選択することが大切なのだと思う。

全体的に、大阪の商人らしい語り口。大阪の人は、自分の家族やコミュニティーとの時間をとても大切にするし、関東にはない独特のテンションで生きている。関西人の人たちに言わせると、関東人は冷たいらしい。そういう人情の熱さのようなものがあり、両方知っている身としては「あー」とオタクあるあるの鳴き声をあげたくなる。あー。大阪にそこそこ住んでいた私は結構面白く見ることが出来た。

本当の自由を手に入れるお金の大学

本当の自由を手に入れるお金の大学

 
鬼速PDCA冨田和成)

昔書店で見たけれど、そういえば読んでなかった気がして手に取った。ビジネス書の定番、PDCAサイクルについて書いた本。古典的にフレームワークだが、わかっているつもりでわかっていない。そして基本だと言われているのに実践している人が少ない。
PDCAを極め、「鬼速」で回せるようになると、仕事に一切の迷いや不安がなくなる。と言うのが本書の主張の軸になる。これが出来れば自分もチームも鬼のように速く走れるぞ!と言うことらしい。

滅茶苦茶売れていた記憶があるのだが、まとまりがなくて情報が羅列されている感がある。全く頭に入ってこないし、パッとみて何が重要なのか、何が些末なのかさっぱり読み取れない。私の中では珍しいタイプのビジネス書。

ハマる人にはハマるんだろうなとは思うのだが、私にはピンと来なかった。著者の主観的情報で全てが構成されている印象で、早口で自分語りをされている感覚に近い。

多分なのだが、PDCAがそのままハマる業種とハマらない業種があると思っている。私はハマらない業種の経験が長く、その思考が癖になっているのかなと思った。PDCAの考え方は普通にあるのだが、本書のようにやっていると膨大な量に収拾がつかなくなって肝心のCAに辿り着けなくなる。

ハマる人には良書なのだろう

鬼速PDCA

鬼速PDCA

 
論理的思考力を鍛える 33の思考実験(北村良子)

思考実験とはある特定の条件の下で考えを深め、頭の中で推論を重ねながら自分なりの結論を導き出していく、思考による実験のこと。本書では思考実験の中でも比較的有名な「トロッコ問題」「テセウスの船」「アキレスと亀」「ギャンブラーの葛藤」「モンティ・ホール問題」「エレベーターの男女」「マリーの部屋」「ありえない計算式」など33の思考実験を紹介している。

そもそもが、思考実験は数学的に「これ!」と答えがあるものではない。あくまで自分なりの結論を導き出すもの。よって、数学的な明確な答えを求めて本書を読むと肩透かしを食らう。本書で一番大切なのは、本書を読むことではなく自身の頭の中で推論を重ね考えることだと思った。頭の体操によいと思うが、これが自然に出来る人は本書を読まなくても、ここに出てくる思考実験は大体考えたことあるのではないか。

論理的思考力を鍛える33の思考実験

論理的思考力を鍛える33の思考実験

  • 作者:北村 良子
  • 発売日: 2017/04/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

2021.05.09~05.16 読了後の本感想走り書き

偏頭痛と月経と肩こりがやばい(毎月恒例)

怖い絵(中野京子

 シリーズ逆走した怖い絵を解説した本書。3から読んできたけど、一番はじめに辿り着いた。多分結構昔に読んだと思うのだが……さっぱり記憶がないので新鮮な気持ちで読めた。一目で物騒な絵もあれば、分かると怖い絵もあって半々だと思う。流石にゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』は見てすぐに分かるぐらい怖い。

怖いは、本当に幅広い感情だと思う。何を怖いと思うのか。怖い分類されても、その中に色々な怖いがあるのだと思う。ティントレット『受胎告知』は見方や時代背景、宗教の知識がないとピンと来ない。

豊富な知識の引き出しとユーモラスな書き口で、何度読んでも読みやすい。昔読んだ本書は関西から引越しした時にお嫁に出したが、改めて読むとやはり面白い。大きな絵が見開きで切られてしまう点や文庫だと紙面が小さく、迫力が薄くなく難点はある。いつも読む本でもない。しかし、ふと思いついたときにまた手を出す気がする。紙で買い直すかなぁ……。やっぱり紙がいい。

本書で私が怖いと思ったのは、ドガ『エトワール、または舞台の踊り子』この絵は単純に構図と光と影の描写が見事だなと思っていて好きでもあるのだが、描かれた背景を知るとじわじわ来るタイプの怖さ。こういう怖いが結構好き。

ライト・オブ・ダービー『空気ポンプの実験』は画題テーマで個人優勝。こういう当時の科学や解剖やらの絵画は、感心と好奇心が勝ってしまい怖いに辿り着かない。こういう画題の人間どうしようもなくて、逆に好き。この感情の動きが周囲から見ると怖いのかもしれないが。

怖い絵 (角川文庫)

怖い絵 (角川文庫)

 
図鑑 世界の犬ー純血212種(小島豊治)

世界中の犬を紹介する図鑑。どこ見てもわんちゃん!かわいい!!

全ページフルカラーで、日本では見たことのないような犬でも1ページ以上紹介されており、内容と写真も充実感がある。構成もすっきりしていて、図鑑としては十分だが、内容としては面白みや尖った部分はない。それを図鑑として評価するか、書籍として面白みのなさを不足に思うかは、何を求めるかによる。

でも、わんちゃんかわいいいいいいいいいい!!!

どの子もキレイにグルーミングされていて、いい顔している。写真集としても滅茶苦茶楽しい。

図鑑 世界の犬―純血212種

図鑑 世界の犬―純血212種

  • 作者:小島 豊治
  • 発売日: 2012/10/01
  • メディア: 大型本
 
 アクセサリーの歴史事典 下 脚部・腕と手・携帯品(K.M.レスター&B.V.オーク)

古代から20世紀半ばまで、時代のファッションと共に移り変わる西洋の装飾品をアクセサリーごとにまとめた事典。上下巻で私は下のみ読んだ。下巻はタイトル通り、脚と手、服につけたり携帯するアイテムをまとめている。参照の絵画や実際の写真はフルカラーで絵の挿入がある。本文自体は歴史の流れに沿って、淡々と書いてある歴史書。事典のつもりで読むと事典ぽくない文体なので戸惑うかもしれない。西洋のアクセサリーが、単純にお洒落としてではなく、文化や情勢を伴って変化していったのが分かる。アクセサリーを網羅しているためか、上下に分けても知識が広く浅くな印象を持った。

違うんだ!私は推しの靴に付いて考えを深めたかっただけなんだ……!!

えぐいヒールが出てきたり、かと思ったら流行から廃れたり、足首を晒すなんて品格が足りないなどなど。今も昔もお洒落は忍耐が必要なんだなぁとしみじみした。

図解 写真とイラストでわかる! 人生がはかどる「ふせんノート」(坂下仁)

インスタでふせんノートが流行ってたなぁと思って、引っつかんだやつ。

あれ?この本読んだことなかったっけ?と思いつつ、あれ?やっぱり読んでない気がする?と首を傾げつつ読んだ。フルカラーで、滅茶苦茶薄い本。

しかし、ふせんノートってそんな考えることなく、全部ふせんに書く、ノートに貼る。終わり。みたいなシンプルなノート術?これノート術なのか?ノート関係なくね?

実際、勉強で集中して暗記したい付箋を外してまとめる。とか、順番を入れ替えるとか。そういう情報の動かしやすさはあると思うけれど。

ノリ面が多い!とか、ノリが強力で中々はがれない!とか言われても。

剥がせる以上は落とさない保証がないので、いやなんだよね……。実際、付箋を貼れるようなノートを持ち運べるかと言うと……微妙だし。フリクションペンも同じだけど、剥がせる!消える!!落とす!!って「便利だけど、消えるな!!!」って思ってしまう。職業病だと思う。

万人受けするメゾットではないけれど、試してみればいいと思う。私はしっくりこなかった。

図解人生がはかどる「ふせんノート」

図解人生がはかどる「ふせんノート」

  • 作者:坂下仁
  • 発売日: 2017/02/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
仕事と人生を激変させる インプットの教科書(金川顕教

適当にぶらぶらしていて目について手に取った本。インプット術メインの自己啓発本だった。薄いしサクサク読める。眠れない日にだらだら読むのにちょうどよい薄さ。

内容はどこかで読んだことがあるような内容が多い。インプットの本なのだが、すぐアウトプットが大事ともあり、アウトプット方法についてもある。インプットメインの本かと言うと、最終的には両軸バランスよくやる必要があるのだろうなと感じた。

出来るビジネスマンは仕事!仕事!仕事!!なイメージがあるけれど、芸術鑑賞や舞台。自分の感性を磨くインプットとして五感を意識して取り入れるとよいと書いているのが意外だった。同様にテレビやセミナー、サロンの話もあり、これは突き詰めると悪い情報商材に引っ掛かる人が多そうだから、どうだろうなぁ……と思った。

年収の10%をインプットのための投資に使うと言うのは、中々出来ないので意識したい。

アメリカの宇宙戦略(明石和康)

再び月や火星への到達を目指すと宣言したブッシュ大統領。中国などが台頭してくる中、宇宙開発を取り巻く事情。ミサイル防衛はどこまで現実的なのか。宇宙開発とアメリカの軍事、政治との関わりを書いた本。

タイトルから宇宙開発がメインの本かと思いきや、はじめにある通り「宇宙を通じて、現代のアメリカを読む」と述べている。著者は時事通信の記者であり、本書はワシントン支局長等の経験を生かしてアメリカの宇宙戦略を論じたもの。宇宙を通した、現代アメリカ論、もしくはブッシュ政権論を論じていると捉えると、本書はよく纏まっている。宇宙へのロマンや楽しさを期待して読むと、現実にはロマンよりも利権など、どろどろとした印象が強い。ミサイル防衛を宇宙開発や火星探索と一括りにして「宇宙戦略」とするのは、どうなのだろうか?とは思った。それは果たして本当に宇宙なのだろうか。

アメリカの宇宙戦略 (岩波新書)

アメリカの宇宙戦略 (岩波新書)

  • 作者:明石 和康
  • 発売日: 2006/06/20
  • メディア: 新書
 
怖い絵 死と乙女篇(中野京子

乙女って顔の表紙じゃねぇwソフィアの憤怒と威厳がすごい。夢に出てきそう。

過去に読んだ怖い絵シリーズを文庫用に加筆したものが本書。本書は怖い絵3を再編集したもの。ホーガスの「ジン横丁」が収録されている。ジン横丁は間違いなく怖い絵なのだが、この絵画の背景と含めて読み解くと現代への警句のようにも思えて、心に刺さるものがある。最近気付いたのだが、私は多分ホガース好きなのかもしれない。普段あまり作者で見ることがないので、新しい発見。

文庫になると持ち運びはいいが、やっぱり絵が小さくなってしまい見難くて仕方ない。しかし、持ち運び性はよい。読みやすいし。

絵画と歴史、神話をまとめて楽しめる西洋絵画エッセイ本。楽しい。やっぱり家にハードカバーで欲しいな……。

怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)

怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)

  • 作者:中野 京子
  • 発売日: 2012/08/25
  • メディア: 文庫
 
ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ(島泰三

人間と犬、運命の共同体としての関係の特異性と起源を探ったのが本書。

著者は人類学教室出身のアイアイ研究家。私は圧倒的に犬が好きなので面白い読み物ではあったのだが、論理が飛躍している部分が多くあるとも思う。ピントのズレもあり、結局著者が何を主張したかったのか今一つ理解が及ばない。犬に関する知識や犬とヒトの関係に付いては面白い話が多くあり、読み物としては大変面白かった。

私が興味深い話だなと思ったのは、アインマラハの犬の節。1万2000年前のイスラエルのアインマラハ遺跡の墓からイヌ科動物の骨が出土している。この犬は人の頭骨の上前方に子犬が一緒に埋葬されていた。これは同時に死んだとは考えられず、ヒトの死後の付き添いとして殺され一緒に埋葬されたと考えられている。色々と作家の想像力を擽る逸話だったようだ。対して、日本の縄文時代早期には狩りに貢献したイヌを埋葬した例がある。こちらは歯が欠けた老犬で、天寿を全うしたものであろうと考えられる。中近東と日本では犬に対しての志向が異なっていると著者は考察している。

最近、日本における断耳、断尾の記事を読んだのだが、日本と西欧では犬や自然に対しての感覚が違うことをまじまじと感じられた。西欧では、犬は歴史と時間をかけて品種改良をしてきた。狩猟民族でもあり、自然は克服し、コントロールし管理するものという考え方が根底にある。この埋葬の話を見ても、犬は副葬品であり家族ではないのだろうと思う。対して日本は農耕民族の歴史が長い。多くの神様は自然から生まれ、自然=神様。人が管理していくものではなく、付き合っていくもの。との考え方がある。これは、宗教感からの関係もあると思う。日本人は非業の死を遂げた人は人を祟ると考え、恐れる。これは御霊信仰に繋がっていると私は思う。本書では、犬のみについて書いている。犬だけではなく、猫や他の動物。ヒトと自然の関わりから歴史を読み解いていくのも、また面白そうだと考えた。

怖い絵 泣く女篇(中野京子

同じく、文庫再編集版。これは怖い絵2を再編集し、2題追加したものが本書になる。

カバーは「レディ・ジェーン・グレイの処刑」もう表紙で優勝。この絵が使われた表紙たくさんあるけれど、やっぱり好きだわこの絵。実は、著者はこの絵に対しての批判も色々と描いているのだが、私は総合して好きなんだよな。著者は執行人を気の抜けたポーズとは言うが、背景を考えれば執行人も憐れみの眼差しを向けるのも分かる。後ろの侍女たちをオーバーアクションとは言うが、彼女達も当時を思えば悲観にくれるのもわかる気がする。主人が処刑された侍女たちはお先真っ暗だっただろう。

総合して、圧巻の絵画だと私は思う。もう一回実物みたい。くそーーーー。

絵画と歴史、神話をまとめて楽しめる西洋絵画エッセイ本。文庫だとやっぱり絵が小さいので、ハードカバーでほしい。絵が小さくて物足りない。文は安定の読みやすいエッセイ。本当にお手本にしたい。個人的に理想的な読みやすい文。写文でもしようかなと最近思っている。角川出版で怖い絵以外も出版しているようなので、作者読みをする。つくづく展覧会の図録を実家に置きっぱなしなのが悔しい。

怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)

怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)

 
イヌ どのようにして人間の友になったか(J.C.マクローリン)

1984年出版の本。イヌがどのようにして家畜になったのかまとめたのが本書。散文的で読み難い。タイトルがイヌなのだが、哺乳類の出現から語り始めて回りくどい印象もある。かなり古い出版なので、科学的な内容も今読むと首を傾げる部分も多々ある。散文を強引に物語にした感が否めなくて、薄目で読んだ。うーんしょっぱい。

著者は動物学者とはなっているが、学歴の紹介なし。サイエンス・イラストレーターともあり、何の専門家なんだ……?と最後に再び首を捻った。 ベッドで寝転びながら読むには若干しょっぱくて重い。

精神鑑定はなぜ間違えるのか?(岩波明

実際の裁判における、精神鑑定の事例検討をした書籍。著者は精神科医発達障害が専門。本書のあらすじには、”精神医学はいまだに未熟な学問である。精神疾患を確実に診断することが可能な検査指標はほとんど存在しない。したがって、法廷における「精神鑑定」に誤りが多いことも、ある意味当然なのだ。 さらに、「精神科医」自体の問題もある。精神鑑定を担当する精神科医のレベルは様々である。”とある。

あらすじの内容としては、私自身も確かに憂慮している点ではある。

ただ、本書の内容は実際の人の鑑定書や新聞、雑誌、書籍を引用し、かつ実名で記載していたりと守秘義務への配慮はない。裁判記録は確かに実名記載だろうが本書は書籍だ。私は法律方面の知識が浅いが、これは法律方面の書籍としては当たり前の状況なのだろうか。大きな疑問を覚えた。更に相手に会いもせずに勝手な診断をするのは、精神領域としてはあまり褒められた行為ではない。私の認識が誤っているのならお恥ずかしい限りなのだが、欧米では禁じられている行為だったと認識している。

また、タイトルには「なぜ間違えるのか?」とあるが、本書では実例を並べているだけであり、タイトルへの著者からの回答はない。あらすじや冒頭で、日本の精神鑑定のレベルが低いのは、2流3流もしくはそれ以下の精神科医が基本的な診断を理解せずに行って居ると指摘している。まさか、それが著者からの回答なのか?

そもそも当時と今とでは考証も進んでいるのは事実で、過去の結果を引っ張り出してのあと出しじゃんけん。書籍を使ったマウンティング行為に感じる。

裁判文書自体は個人的に苦手意識があるが、文章ではある。頭痛で寝込んでいる時のお供として読んだ。平時なら恐らく読まない。

 

 

拭き取りメイク落とし、ズボラ向けの天才商品では?【最近の使い切りコスメ】

ぼちぼち使い切りしたコスメが出てきたので、振り返って次はどうしようかなと検討する話。

江原道 クレンジングウォーター

まずは拭き取りメイク落とし。しゃばしゃばのメイク落としなので、コットンに含ませてメイクを拭き取る商品。

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アルコールフリーで低刺激。目に沁みないし、何でかよくわからないけどメイクも落ちる謎の品。ごりごりのアイラインとか濃いメイクはポイントリムーバー使った方がいいかなと思うけれど、そんなに濃くないメイクならこれで全然落ちる。

もう今すぐ寝たい。もう面倒くさい。チーズ蒸しパンになりたい。

そんな時に1本あるとズボラの命が救われる。

ポンプは江原道の正規品があるぽいのですが、最寄りのロフトで扱ってなかった。ので、無印良品にあるポンプに変えました。コットンを押し付けると1回分がコットンに出る。というやつ。これ、液体の粘度が高いと使えないのですが、この商品はしゃばしゃばなので全然大丈夫。拭き取り式なのでコットンは必要。でも、適当なやつを使うといいと思います。 

カバーマーク クレンジングミルク

写真がないんだけども、またメイク落とし。最近真面目にメイクしてないので、使い切り基礎化粧品ばっかりだと今気付いた。中々終わらなかったんですが、使い切りです!

前に抽選か何かで正規品1本貰って使ったことあったのですが、肌診断だかでオイルクレンジングだと洗浄力が高すぎて冬はお勧めできない。と言われて……

はぁあ??私の肌ベイビー過ぎない!?絹ごし豆腐かよ!!ってキレて買ったやつ。

こいつ何がいいって、濡れた手でも使えてW洗顔不要なところ。

メイク落としって濡れてない手で使う商品が圧倒的に多いんですね。特にミルクとかバームになると、まず濡れてるとNGになる。めんどうくせえええええええ。世のお洒落な女性はどこでメイク落としてるの?洗面所??

私はお風呂場でメイクをまとめて落として、ついでに身体も洗いたい派。なんか、面倒くさいじゃん……!!肌は絹ごしかもしれないけど私の心はズボラなんだ。

で、辿り着いたのがこの商品。

いや、これホントに落ちる??って思うような質感してるけど、結構ガッツリ落ちる。まつエクしてても使えるらしい。洗い上がりは「いやっふー!すっきり落ちたぜ!!」って感じではなく、落ちているけどきゅっきゅ鳴りそうなほど落ちない感じ。

これ1本結構いい値段するんですが、最近メイクをホントにしないので想定の3倍持ちました。リピートするか悩み所。洗浄力がマイルドなので、これで毛穴の黒ずみも薄くなる!とか、なんかそういう追加効果はないので……なんか勿体無い気もしないこともない。夏場とかだともっと落としてさっぱりしたい気もする。まぁ、夏でも乾燥肌の人間なので、錯覚な気もしている。ので、リピート悩んでいる。

カバーマーク クレンジングミルク 200g

カバーマーク クレンジングミルク 200g

  • 発売日: 2011/08/12
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 
イプサ ザ・タイムR アクア

何本目か分からないリピート品。またまた基礎化粧品。

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次のボトルも買ったので、またリピートする。特に力説することない。低刺激のしゃばしゃば化粧水。コットンにつけて使う。

どんな時も荒れないしので、しばらくこれでいいかなと思っている。

 コットンは最近はイプサのやつではなく、ドラックストアで買った資生堂のやつを使っている。大抵のドラックストアとか、スーパーのコスメ売り場とかでも売っているので、利便性の勝利感がある。普通にいいコットンで、使い勝手もいい。コットンパックしたい~~とか言うと、ちょっと別商品使いたいけど。私はそういうのしないから。

化粧水以外はどうしようかな……夏に向けて乳液を変えたいけど、まだ答えが出ていない。

ケイト プロテクションエキスパート 化粧下地

マジで深刻なレベルでメイクしていないのがばれる。 f:id:kamituduri:20210511194550j:plain

下地とは書いているが、ジェルっぽい日焼け止め。

匂いも日焼け止めの匂い。色なし透明の下地で、下地と言われても補正能力殆どない。

下地と言われると首を傾げる。けれど、SPF50+/PA+++が強い。

下地でこの数値掲げてる商品ってちょっとやそっとじゃお目にかかれない。

デパコスまで視野を広げるとあるけど、デパコスの下地ならついでに肌の補正までしてくれぇい!!って思っちゃう。2個も3個も塗りたくないよ。面倒くさいもん。

あとは、最近マスクつけてるし、ちょっと近くのスーパーに買い物行くぐらいのときは、これだけ塗ってほぼすっぴんでスーパー行ってる。透明だから、マスクにも付かない。透明の下地は今の環境だと結構便利アイテム。マスク前提だとマスクに付かないってそれはそれでアドバンテージあるよなと思う。透明だと汗で崩れても汚く崩れないし。

でも、これじゃなきゃいやと言うわけでもないので、ためしにキャンメイクの透明日焼け止め下地を購入してきた。

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いや、分かってるんだよ?SPFが全てじゃないってことはよくわかっているし、帽子とか日傘も使った方がいいことも承知している。

んだが、面倒くさいんだもん……。日焼け止め塗ってるだけで全世界褒め称えて欲しい。透明下地は凄く便利なので、1本持っておくとズボラの未来の肌を救うと思う。

ケイト プロテクションエキスパート 化粧下地 SPF50+/PA+++

ケイト プロテクションエキスパート 化粧下地 SPF50+/PA+++

  • 発売日: 2019/04/21
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 

2021.05.01~05.07 読了後の本感想走り書き

第五人格の世界大会配信にかじりついていて、全体的に生活がおざなり。

と、思ったら生理で寝込むなどしていた。人体あまりにもままならない。

新怖い絵(中野京子

棚で手を出したシリーズ。割と有名所のシャガール、ミレー、モネ、ゴヤの有名ところが多めだけど、名前知らない人も扱う本書。安定の怖い絵画の解説をする本書だが、絵画が見てすぐ分かる怖いより、背景を知っていると怖い絵が多いかなと思った。

表紙のミレイ「オフィーリア」が目玉なのかなとも思っていたが、読んでみて私がこわ……!!!と思ったのは、フリーダ・カーロの「折れた背骨」、モネ「死の床のカミーユ」ブラウン「あなたの息子を受け取ってください、旦那さま」だと思った。どれも現代日本だとちょっと考えられない背景ではあるのだが単純に怖い。

背景が理解出来なくて怖いと思ったのはフラゴナール「ぶらんこ」文化的にそのフランス独特の恋愛?感全くわからん。私が女だからだろうか……

バルデス・レアル「世の栄光の終わり」は絵画のテーマとして凄く好き。知ってる人は知ってるかもしれないけど、この手のテーマ絵画好き。

本書は今までとは違い、割と近代に近いテーマが多くて今までのヨーロッパ史の文化の勉強も兼ねてる。知らない。楽しい。怖い!と言う感じは薄め。逆に生々しい怖さだから人によっては物足りないのかなぁと思ったりもした。

新 怖い絵 (角川文庫)

新 怖い絵 (角川文庫)

  • 作者:中野 京子
  • 発売日: 2020/03/24
  • メディア: 文庫
 
西洋絵画のひみつ(藤原えりみ

聖書やギリシャ神話にまつわるエピソード、宗教上の考え方がどのように深く絵画とリンクしているか、歴史が絵画をどう変えたかなどを紹介したのが本書。難しそうなキリスト教絵画から、ヌードばかりのギリシャ神話画、一見ただ豪華な食卓に見える静物画まで。イラストと名画満載でオールカラー。キリスト教の旧約と新約の初心者向けの詳しい解説があり、西洋絵画のひみつと言うよりは、宗教画の解説かな?と思う。

元々は雑誌の特集記事だったらしく、文体も易しめ。中高学生でも読める、かなと思う。タイトルにある「ひみつ」と言うほど刺激的な内容ではない。怖い絵を読んだあとだとちょっと物足りない。挿絵が一々面白い。

西洋絵画のひみつ

西洋絵画のひみつ

  • 作者:藤原 えりみ
  • 発売日: 2010/02/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
きらいな母を看取れますか? 関係が悪い母娘の最終章(寺田和代)

関係がわるい母と娘が最後に向き合う機会である「介護」。重すぎる母の介護を、どのように乗り切ればよいのだろう。親との関係に傷をもつ人たちは、母の介護という現実をどう受け止め、どんな選択をしているのか。著者本人の経験をふくむ7人のルポ本。専門家の「人生の優先順位で最初にあげるべきは、親ではなく自分の人生」という見解や弁護師の法的見解も参考になる。

日本では「家族の絆」は何よりも大切なものであり、家族の中核をなす母の存在は絶対的不可侵であり続けた。まずその母を嫌いだといい、子は親の介護をして当然だと言う風習を振り払った事例がいくつもある。実際にそういった事例があることと知れるだけで、本書の価値を感じる。

本書では「では、どうしたらいいか」答えが書いているわけではない。私はもっと酷い扱いを受けてきたと競うのもおかしな話。本書は単純にルポ本なので、どうするのかは自身で決めるしかないが、考える機会には出来る。

猫の世界史(キャサリン・M・ロジャーズ)

猫と人が歩んだ4000年の物語をまとめたのが本書。猫との歴史は、古代エジプト古代ギリシャ・ローマの時代から猫と人間の関係は始まっている。今や世界で一番人気のペットとして不動の地位を築いているが、そこに至るまでは長い歴史がある。家族の一員として一緒に暮らしていることもあれば、ネズミ捕りとして飼われていることも。悲しいことに、苛めるのにちょうどいいなど、酷い扱いを受けることもあった。
へーとは思いつつ読んだのだが、著者の主張が今一つ掴みかねる。原典は「CAT」なので、邦訳では世界史部分が生えた形になるのだが「ん、世界史?」と首を傾げる内容。様々な国や時代の猫の挿絵があり、見ていて楽しいが世界史や文化史の書籍とするには少し物足りない部分もある。猫は表紙が一番可愛い。

猫の世界史

猫の世界史

 
怖い絵(久世光彦

著者確認しないで借りたら、私が考えている著者の本じゃなかった事例。定期的にこういうポカをやらかす。

今年挫折した本、多分3冊目。人の怨念が焼きついた絵画を巡る物語。文体は読みやすいのだが、物語を読む口で開いたわけではなく思いっきり出鼻を挫かれた。本書が悪いのではなく、単純に読み手である私の問題で挫折した。こう、あるんだよその時の口が!!

こちらの書籍の方が出版が古いので、中野さんも多少影響を受けているのか。それとも違う専門家が思考を突き詰めると、同じところに着地したのか。人の怖いとは難しい感情だと思った。

怖い絵 (文春文庫)

怖い絵 (文春文庫)

 
世界歴史体系 イタリア史 1古代・初期中世 / 2中世・近世 (松本宜郎 編)

なんで手を出したのかさっぱり記憶にない2冊。もうタイトル通りの歴史書で全3巻。

完全に世界史の教科書。開いて、そっと閉じた。今年挫折した本4冊目と5冊目。

わたし せかいし きらい

そもそも何故イタリア史に手を出しているのか分からない。

単純にページが600近くあるだけかもしれないが、挿絵が少ない割にやけ重い。どこに出しても全く恥ずかしくない鈍器。銃弾防げそう。

イタリア史1: 古代・初期中世 (世界歴史大系)

イタリア史1: 古代・初期中世 (世界歴史大系)

  • 発売日: 2021/03/30
  • メディア: 単行本
 
イタリア史2: 中世・近世 (世界歴史大系)

イタリア史2: 中世・近世 (世界歴史大系)

  • 発売日: 2021/03/30
  • メディア: 単行本
 
神木探偵 神宿る木の秘密(本田不二雄)

 全国の御神木69柱。何百年何千年もの間、朽ちることもなく今も生き続けるその木は、なぜ「御神木」となったのか。調査し解き明かそうとした本。

まず、内容云々以前に表紙から作中の写真まで高画質で美しい。写真集みたい。幹の皮までよく観察できる。見ているだけで飽きない。平面の写真であるはずなのに、荘厳な木を目の前にしている気分にもなる。

内容も著者の御神木への熱意が垣間見え、読み応えがある。単純に御神木ガイド本かと思って手に取ったが、本書はただのガイド本ではない。著者は仏像にも造詣が深く、時代背景、地形的考察、伝承、宮司や神主など、様々な情報源からの情報をまとめており、ガイド本ではなく民俗学的な書籍に着地している。

御神木の所在情報はあるのだが、地図の記載はなく、旅行の参考にするには足りない。

事前に本書を読んで、旅行先の参考の一つにするにはよいと思う。最近は出来ていないが、また1日かけて神社仏閣巡りしたいと思った。貴船神社に行きたい……。

神木探偵 神宿る木の秘密

神木探偵 神宿る木の秘密

 

 

 

2021.04.22~04.30 読了後の本感想走り書き

黙々と図書館と書店を周回している。

図説 英国社交界ガイド エチケット・ブックに見る19世紀英国レディの生活(村上リコ

前に読んだ英国貴族の本が面白かったので、同出版社の同著者の本を手に取ってきた。

エチケット・ブックは英国貴族のマナーHow to本みたいなもの。中流階級からなんやかんやあって上流階級の仲間入りした人向けのマナー本。

いやぁ、ややこしい。よくこれで生きてこれたなってレベルで堅苦しい

私が一番ビックリしたのは喪中の長さ。故人との関係や男女で違うけど、女性だったら最長2年が最低ライン。どこまでも自主喪中はOKって長い。服も色だけではなく、生地の質感まで指定があるのがすごい。ドレスの黒染め業者が居るのにはふふった。

出てくる料理の話が出てきたり、詳しい上に専門的な情報が載っていて面白いし、創作資料としても耐えうるものだと思う。

あとがきで著者は「エチケット」は苦手。空気を読めも苦手。と書いてあり、階級社会に疑問を抱いているとまで書いてある。ただ、本書の内容としてはそういった心境は透けず、当時のエチケットブックを参考に淡々と情報をまとめているのが好感が持てる。

最後にエチケットはどこへ行くのかの章が、よかった。エチケットとは世間が人々に求める理想像が形を持ったものだ。そして、行儀のいい振る舞いとはどういうものか。英国社交界だけではなく、現代日本にもあるマナーに対しても、疑問を投げ掛けられている気分になった。

図説 英国貴族の暮らし(田中亮三)

英国貴族の暮らしを紹介する本というよりは、著者にご縁のあったカントリーハウスの紹介本という印象。他書も並行して読了しないと、これ1冊では物足りない。また図説、とはあるが説明は殆どしていない。英国のカントリーハウスの写真資料はたくさんあるので、アルバムとしては楽しい。

著者はカントリー・ハウスの書籍を出しているので、カントリー・ハウスに偏るのも当然かもしれない。また著者自身が実際の侯爵や伯爵と知遇を得て、館を訪れ直接話しをしていることは大変貴重。貴族達の感情や意思のようなものが感じられるのだが、解説書のような書き方ではないので、文体として違和感は感じた。

図説 英国貴族の暮らし (ふくろうの本)

図説 英国貴族の暮らし (ふくろうの本)

  • 作者:田中亮三
  • 発売日: 2015/01/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
年収90万円で東京ハッピーライフ(大原扁理)

年収90万円で、誰よりもハッピーに暮らす方法をまとめたエッセイ本。

動画で紹介されていて手に取った本なのだけど、うーん……こういう生き方もあるのかな。といった感想。読み物としては面白いかなと思う。どことなく腹の立つ文体だが面白いから読める。達観していて無欲な著者だが、これが全人類出来るかといったら無理なので、生き方の参考にはなるが再現性はない。

著者は結婚願望はないし、貧困家庭育ちだというが素の能力は高いことは分かる。旅行時も友人宅に泊まったりしているようなので、単純にコミュ力お化けというやつなのか?ただ、40代ぐらいになったらどうなるんだろうとは思う。ずっとこのまま生活できるんだろうか。

ただ、こういう生き方もあるんだ。死なないラインで稼げばいいんだ。と思えると救われる層が居るのも確かだと思うし、そう出来るような社会と福祉が実現しているのが現代の日本だと認識している。広い世界を知るという意味では一読の価値はある。

以下余談。

食事は、間違いなく低タンパク低カルシウムなので健康的な食生活として参考にするには短絡的。高齢になったときに寝たきりのリスクが不安。

野草狩りの章もあるのだが、人の所有地や国の所有地で一般的な河川は大体国の所有。そこで採集するのを泥棒と言う。勘違いした人が畑から採取したりして、田舎では猪と同列の害獣なので場所を選びたい。あと、野蒜(のびる)美味しいと書いているのだが、野蒜は毎年有毒植物との見間違いによる中毒事例が出ている植物。野草狩りはきちんと知識を行いたい。キノコは詳しい人でもミスする食べ物代表だが、野草も専門家でも難しい時がある。

年収90万円で東京ハッピーライフ

年収90万円で東京ハッピーライフ

 
若い読者に贈る 美しい生物学講義(更科功)

簡単に言うと、生命ってなんだろう?を書いた本。

若い読者とはあるが、著者も書いている通り若くなくてもOK ただ、内容としては小中学生はちょっと難しい。対象年齢としては講義とある通り大学生以上の文系かなと感じた。美しいとはあるが、美しいはよくわからない。うつくしい……?感動も同様。これ読んで感動できるほど私の情緒はガバではなかった。喜べいいのか悲しめばいいのか……。あと、冒頭にも書いているが内容は厳密に言えば生物学ではない。生物学でもあるけれど、化学も哲学も含む。広義的な科学といった方がニュアンスは近い。

文体は講義調で、話口調になっている。きっちり文体じゃないといや!とかもっと砕けて欲しい!とかこだわりがあるともやもやする。私はこれを講義されたら、指導案がとっちらかっていて美しくなくてキレると思う。構成が美しくない。だが、まぁ一応講義ではある。

全体的に凄く親切な生物学の本なのだが、マクロの細胞から進化論まで走っていくので、1冊で美味しいと思うか内容が浅くつまらないと思うかは人それぞれ。イメージとしてはぎゅーんと寄っていた顕微鏡画像から地球単位に引いていく感じ。実際スライドで見せられると情報に酔う……。浅く広く過ぎて「これは!」と思うようなエピソードが思いつかない。とても親切な生物学の本ではある。けれど、各所で絶賛されるほどの書籍かと言われると少し思い悩む。図は殆ど挿絵しかないレベルで少ないので、文章をたくさん読めない人は多分苦痛。講義だと、もうひたすら講義を聴いている形なので、私が学生なら内職始めると思う。

自分に嘘をついて「いい人」を続けるのはもうやめなさい!(潮凪洋介

生き辛さから解放される40のメソッドを紹介する本。いい人と自分軸のある人で節の最後にまとめがシンプルにまとめてあるので、サクサク読める。内容としては自己啓発本?になるのかなぁ。章は、ストレスと男女関係、仕事、キャラ変が分かれている。キャラ変って……あまり自己啓発本ではみない表現。あ、面白いなぁと思ったのは、最後の章で「いい人」を辞めたとしてもこれはだめ!と言うものをまとめているところ。内容としては、著者の考えるいい人の特徴とこうすればいいと言う主張を書いている。まぁ、エビデンスは薄いので著者の主張を延々と聞いている感じ。ただ内容への納得感はある。そんなにおかしいことは言っていない。私も「そうだよな」と思うのだが、それがサクサクできれば困らないんだよなぁと思ったりもした。寝る前にだらだら読むのにちょうどいい。

あなたのなかのやんちゃな感情とつきあう法(金城幸政)

「みんなと仲良く」「人間関係は波風立てずに」「どんな相手も、ゆるさなきゃ」
なんて、いつの間にか思ってませんか?そんなんじゃ、幸せになれない!感情は抑えられないし、なかったことにはできない。人間関係の問題解消のコツはシンプル。湧き起こる感情を丁寧にひもとくこと。感情と丁寧に向き合うという、本当の意味での「感情的に生きる」ことを提案している本。

序章部分が漫画の効果ふきだし?みたいなので囲ってあり、これを読みやすいと感じるか、うるさいと感じるか、怖いと感じるか。3ページぐらいで感じ方に差がありそう。ページで節が分かれていないのだが、節タイトルや主張したいところのフォントサイズに変化が付いているので、割と読める。メリハリがある分、文字苦手な人でも読めそう。

感情を溜める事の例えを醤油で話しているのは分かりやすい。ちょっと付ける分には美味しいけれど、1Lはとても飲めない。感情も少しあればスパイスだが、溜めるものではない。との主張は、ははーなるほど?と思った。

前半部分は納得できる部分もあるのだが、後半に行くにつれて灰汁が強くなってくる。えぐい。新興宗教みのあるえぐさ。うげーと思ってしまった。

本音は必ず相手のためになるという前提で生きるという節があるのだが、そこで会社にわざわざ様子をみにくる社長夫人の話が出てくる。それに著者がガツンと言ったというエピソードだ。同僚達は「もうよせ」と止めてはきたが、内心からはもっとやれと聞こえてきたと。幻覚では??

言っていることが正しければ何でも本音で言っても言いのだろうか。それはやんちゃな感情と言っていいのか。本音だったら相手を刺し殺してもいいのだろうか。著者は結局会社をクビになったが、社長夫人はもう出てくることがなくなり職場は平和になったそうだ。そりゃ、毎日やってきていた夫人が来なくなり、ブレーキのない著者がクビになった。一石二鳥だなぁ。世界は愛で出来ていて、全ての感情はよいもの、必要なものだと言う主張なのだが……これ、完全にDV男かサイコパスの主張ではなかろうか。

お守りをたくさん買う人は悪魔に好かれる人だそうで……まぁ、確かに?変なものから身を守るのがお守りなら、周りは変なものだらけ。悪魔や悪いものからすれば、カモの目印と言うのも、まぁ、わからん事もない。ところで日本の宗教の流れと穢れの概念って知ってる??この世界八百万ぞ??日本における神は二側面を持つので荒神にもなる。

でも、コメント大絶賛なんだよな……前半部分は「なるほどなぁ」と思って読んでいただけあって、後半のなんとも言いがたい残念さがある。総合的には慇懃無礼なブレーキのないオラついたおじさんの本だった。残念。

あなたのなかのやんちゃな感情とつきあう法

あなたのなかのやんちゃな感情とつきあう法

  • 作者:金城幸政
  • 発売日: 2016/07/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
 やりたいことを全部やる!メモ術(臼井由妃)

「メモの書き方」を教える本ではなく、「書き出す」ことでムダを見える化し、最短距離でゴールに到達するノウハウを伝授する本。

本書で強調されているのは、「1書き出す→2捨てる→3集中する」の3段階方式。

今気になっていることを全部書き出して、優先度を仕分けし、本来の目標や夢に繋がることを優先的にやっていこう。と言う考え方。この仕分け自体はそれほど目新しい考え方ではない。7つの習慣でみた。近年ではそこそこよくみる手法ではある。もう7つの習慣でいいんじゃね?とも思ったりしたのだが、あれはそこそこ分厚い上に、要点が纏まっておらず、実務的ではない。その点、文庫で軽く要点が纏まっているので手が出しやすいのかな?と感じた。

7つの習慣は元々メモ術というより、ビジネスパーソンとしての心構えの側面が強いので、本書の内容もメモ術に特化した本ではない。とにかく書いてタスクを整理して捨てなさいというのが本書におけるメモ術の全てになる。

そして、多くの人は、そのメモを整理できなかったり、あちこちに点在してしまったり、無くすのだ……。もう鎌倉武士が戦闘前に名乗りをあげるようなものだ。手帳初心者あるあるな鉄板ネタである。

全体的に押し付けが多い?感じ。上から目線感がどことなくある。「私はこうしたから成功したのよ。だからあなたたちもこうしたら、スキルアップするわよ」的な書籍。典型的な自己啓発本だ~~~ふっふっふ~!たのしい!!!
自分と違う考えを批判的に書いていたり、SNSでのブロックの話など……。首を傾げる部分も多い。全部真正面から受けると病みそうなので、飛ばし読みで気になるところをつまみ食いするだけでいいと思う。

怖い絵2(中野京子

西洋名画に秘められた恐るべき怨念・冷酷・非情をとき明かす美術エッセイ本。前に読んだやつの第2段。逆走している気がするが、気にしてはいけない。

ホントこの著者、どんだけ引き出し持っているんだってぐらいある。絵画としても楽しいのだが、読み物としても楽しいし、ヨーロッパ文化の勉強にもなる。

本書で印象に残った絵画は

「泣く女」

有名なピカソの絵。私は現代美術はあまり知識がなかったので、ピカソの女性歴にまず驚いた。その様を体液を吸う蜘蛛に例えているのが、絵が怖いというより逸話が怖い。現代絵画は何を見たらいいのか、どこを見たらいいのかよくわからなかったので、解説が付いていると「あーそういうことだったのか」と腹落ちして楽しめる。ピカソを見る目が変った。

「ガブリエル・デストレとその妹」

一見ただの春画。しかし、その背景を紐解くと、この絵画が女性の死後に制作された場合、意味合いが変ってくる。ヨーロッパの歴史はミステリー小説みたいだと思った。背景を知っていると、なるほど怖い絵だと納得する。

「レカミエ婦人の肖像」
古代ローマ風ドレスを着た婦人画なのだが、当時この服装が大流行したが、実際は小氷河期と呼ばれる寒冷期。無理をして流行に乗り、風邪や結核で命を落とす人が出ていたという逸話に、田舎の女子高生を思い出した。私は雪山の田舎出身なので、ミニスカートの生足は本当に寒い。実際はスカートの上にキャラクターひざ掛けを巻いたり、スカートの下にジャージを履いたりしていたのだが、兎に角見た目の美を追求していくとこうなるんだろうなぁ……と思った。本当にお洒落は命がけだ。

余談だが、私は機能重視派だったのと制服に有難い事にパンツがあったので、冬は毎日パンツスタイルだった。でも、スノーブーツでの通学は認められていなくて通学が苦痛だった。雪国でスノーブーツ禁止って正気ではない。お陰でよく転んだ。

「精神病院にて」

ホガースの絵画なのだが、何も知らないとよくわからない絵になる。だが、私は元々医療系を勉強していたし最近は監獄の歴史を掘り進んでいたので、こういう時代があったこと自体は知っていた。現代では少し考え難い世界だが、本当にこんな時代があり絵画の題材にもなる時代があったのだとちょっとした感心を覚えた。

本文内の”精神の死ともいえる狂気に陥るのは怖い。それを見物にして娯しむ人の心も怖い”の一文に、私は深く同意する。SNSで炎上や批判の嵐になっているときも、同じような感覚になる。

この時代では精神病者と犯罪者の区別も曖昧で、性別も犯罪の内容も何もかにも同じ箱に放り込んでいた。自分が正しい、自分は正常だ、自分は大丈夫だと思って、高みの見物をしている時の人間が、本当は一番怖いのかもしれないと思う。

本書には、他書で紹介されている「レディ・ジェーン・グレイの処刑」も載っている。順番が前後してこそいるが、本書が初出だったようだ。背景も絵としても怖い絵画だ。著者はこの絵の難がある所も述べてこそいるが、何度も扱っているし展覧会での話を聞くに思い入れもある絵なのだろうなと思う。やはりこの絵にはインパクトと言うべきか、惹き付けられてしまう魅力があると思う。ただ、見開きで絵画が切れていないのはよいが、実際に本物を見た後だと物足りなさがある。また本物を見たいと思った。

怖い絵2

怖い絵2

  • 作者:中野 京子
  • 発売日: 2008/04/05
  • メディア: 単行本
 
Books esoterica 占星術の本 運命を支配する天界の神秘学(学研プラス)

占星術に付いてまとめたムック本。西洋と東洋に展開された「星占い」の歴史と実践のガイド。歴史が凄く長い。多分半分は占星術の歴史を解説している。苦手なタイプの歴史書文体で唸った。ただ、学術的な視点から本格的に学びたい人には基礎の基礎でよいと思う。実践の占いに関する部分は、上昇宮(ASC)下降宮(DES)天頂(MC)天底(IC)なども算出し、太陽・月・水星・金星・火星・木星土星までの天体の星座やアスペクト、ハウスなどの要点がまとめてある。古い本のせいか、天王星海王星冥王星などは記載はない。幾人かの制作協力・資料提供者からの情報を編集したのが本書なのだが、奥付に相当な人数の名前が並んでいてビックリした。熱意が凄い。

また、巻末には日本の宿曜占星術についてもまとめてある。新暦旧暦月日換算表がついていて便利。違うことは知っていたけれど、自分の誕生日は旧暦だといつになるのかとか考えたことなかったので、へーと思った。私は旧暦だと8月生まれで、十二宮も太陽星座と変わるんだな。つい最近まで月星座も知らなかったし、そもそも星占いで出てくる星座が太陽星座だとも知らなかったので、知らないことがたくさんあって楽しい。

すぐわかる 西洋絵画よみとき 66のキーワード(千足伸行

西洋絵画を理解するための代表的なキーワード66個を解説したのが本書。絵に描かれたシンボル(象徴・記号)・アレゴリー(寓意)・アトリビュート(持物や目印)などの約束事を簡潔に解説している。関連する絵画も実際に幾つか紹介されていて、初心者入門として一般的な知識が得られる。出てくる絵画も作者が偏りなく幅広い。ある程度知識があるとつまらないだろうが、聖書の約束事をよく知らない、絵画に詳しくない、ヨーロッパ史に詳しくないといった人には目新しい知識が多く楽しめる。

全ページカラー印刷なのだが、印刷の彩度が高すぎない?なんかパキパキしすぎている気がする……と思うのだけれど、この手の目はあまり高くないので元々こういう絵だったのかもしれない。寝込んでだらだら読むのによい。 

すぐわかる西洋絵画よみとき66のキーワード

すぐわかる西洋絵画よみとき66のキーワード

  • 発売日: 2008/11/01
  • メディア: 単行本
 
 迷ったら、二つとも買え! シマジ流無駄遣いのススメ(島地勝彦)

著者は「週刊プレイボーイ」を100万部雑誌にした元名物編集長。そんな著者が語る浪費論をまとめた本。

昭和なオヤジが憧れる金銭感覚という感じ。現代社会に生きてたのか全く想像出来ない内容。これだけ金銭感覚かけ離れていれば、若者はお金を使わないだとか○○離れとか言いたくなるのも分かる。

無駄遣いとしているが、ここで言う無駄遣いは自身が価値を感じたら値段も収納も気にせず買え。と言う話なので、それは浪費ではないと思う。本当にいいと思うメガネやウィスキー、万年筆や時計へお金をかけるのは文化への投資ではないか。

ただ、私とは金銭感覚が違いすぎるので、お付き合いはしたくないし、この人の妻にもなりたくない。景気の良い人生論で、参考にはならないとは思うが価値観は人それぞれ。これはこれでいいと思う。

”お金は使ってこそ、はじめて「武器」となるのだ。”この一文にはなるほどなと思った。

 

2021.5 バレットジャーナル

第五人格で演繹の星スタート。ルカ・バルサーに清くなくてよいので1票ください。

長期の休みの感覚がないままGWになりました。いやぁ、こんな混乱のまま1年経つなんてな……昨年は全く想像していなかったね。いやぁ、流石人類史を回してきた感染症先生ですよ。

5月のバレットジャーナルを作りました!

◆表紙と占い

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旅行パンフレット+自分で撮影したツツジを印刷したやつ。ツツジ自体はその辺散歩していた時に撮ったので特に意味はないけれど。あ、綺麗だな。と思って結構気に入っているので。今月は表紙が謎にカラフルですね。占いはいつものしいたけさん。獅子座は色々準備してきたものが実る時期らしいですよ。幾つか星逆行してるけど。

最近占星術の動画を見ていて。面白そうなので、適当に何冊か本を読んでみようと思っています。神話は結構好きだし、占いも好きだし、神社もお寺も好きだし。げんも結構担ぐ方です。でも、出来るだけポジティブに生きたいので、あんまりにもマイナスな事が書いてあったら気にしないようにしてる。

◆睡眠ログ、健康トラッカー

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先月は月のトラッカーは先だったけど、睡眠ログをマーカーで塗りつぶすと裏抜けする。別に困るほどではないけれど、見難いことには変わりないし気になったので、ページ順を調整。裏には何か貼っているページがくるように調整してみました。

この紙マイルドライナーと相性悪いのかなぁ……。マイルドライナー好きなんだけど。365デイズノート、紙が滅茶苦茶薄いから仕方ない部分もあるのか。悩ましいところ。

◆創作・勉強記録とトラッカー

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ここも裏面内容を考慮して順番を入れ替え。カレンダーは無印良品のもの。

トラッカーの内容はあまり変っていないですが、掃除項目だったり洗濯項目を週決めてマークしたりしています。大まかに、こんな周期でやろうと思っている。

掃除は妖精さんにやってほしい。敵は排水溝。いつかルンバは排水溝も勝手に掃除してくれるようになって欲しい。まぁ、うちにルンバ居ないんですけどね。

◆頭痛日記と基礎体温、体重記録

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先月と同じく健康関係の記録。体重は数字が微妙に移動している。順調に増えたと思ったので、数字を繰り上げ。いいぞ~~~~!

このページはどこにあるのか、ノートを閉じていてもすぐに分かるようにしたい。ので、小口部分にマスキングテープを貼っている。365デイズノートはカドが丸くなっているので、貼った後かどまるでカドを丸くします。かどまる賢い。ラクチン!

◆家計簿

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家計簿は形式変らず。マネーフォワードで極力自動入力されるようにしているんだけど、紙で書いておいた方がまだ管理できるので……(貯金できない女)

しばらくは全部書き出しておくことにしました。効率度外視。

◆ゲームの記録

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なんだかんだいって、ゲームをサボってたので使わなかったんだけど。一応継続。

細いマステはセリアのやつ。余ってたので特に意味なく貼ってみた。特に意味はない。

◆おいこら、イベントを重ねるな

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FGOのイベント進捗メモ。ポイント集めるのだるいよーーーーー刀剣乱舞で鍛えられた周回力はもう死に申した。お金で解決させとくれーーーーー!!!

書いてもやらない時はやらないけど、書かないとやらないので書く。

ここもノート閉じてもどこにあるのか分かるようにしたいので、丸いマステシールみたいなやつをインデックスとして貼ってます。このページで使ってるのは、確かセリアのやつ。色と貼る位置で、ノートを閉じていても概ねの内容が分かるって算段よ。インデックス、持ち運んでいて折れるとテンション下がるので、このタイプのインデックス考えた人賢いなと思う。

 

こんな感じで5月は運用しようと思います。もう、爆速で1年駆け抜けてる。ついさっきまで新年だったのにね。もう台風生まれてるそうで。夏来ちゃいますね。強く生きたいと思います。

敏感性乾燥肌の美容液比較して悩んでいる文

乾燥と花粉の季節に化粧品の精査をするなって話なのですが、この前購入したキールズの美容液を使い切りそうなので。このタイミングで美容液の検討をしようと思います。とりあえず、家にある試供品を幾つか試してみる。

美容液ってまぁ、わかっちゃ居るけど今一つ効果が実感し難いのに高いから悩みます。なくても困らないといってしまえばそうだし。でも、凄く高い!

効果を強く実感するとそれは医薬品になっちゃうので、化粧品の範疇を出てしまうし……難しい話ではあるんですよね。極端な広告は間違いなく現行法に触れてるので、アウトな商品だと思っていいです。極論使い心地に満足できて且つコストに納得できるものを使うか、コスパ重視で使うかといった感じにはなるのかなぁ。あとは香りとか使い心地?

私の場合は敏感性乾燥肌なので、ホルモンバランスの乱れがちな時期や今のような乾燥や花粉で荒れた肌にも安定して使えることが第一条件。薬用成分が高ければ高いほど刺激も強い印象があるので、難しい匙加減ではありますが……。

キールズ 美容液DS クリアリーホワイト ブライトニング エッセンス

今使っている美容液。毎日朝夜使っているわけではなく、気が向いたときの夜に使ったりしている。とろみはあるけど、くず粉でとろみをつけたお吸い物?みたいな感じ(例え)

スポイトで取るので、ポンプに比べるとなんだかんだ面倒くさい。

匂いはよくわからない。何の匂いだこれ……。女子っぽくないけれどオーガニックといわれればそんな感じの匂いなのだが……。私はアラビックヤマトを連想してしまう。うーん文具だな。

白くなったのか?と言われると全然分からない。美容液としての効果もあるのか謎。

ただ、使っていて肌が荒れたことはなかったので、その辺りは流石キールズといった感じ。配合されているのはアクティブC(次世代・活性型ビタミンC)浸透性が高く、メラニンの生成を抑制する。ピオニーエキス(消炎効果が高い生薬)、ホワイトバーチ
(保湿作用のある落葉樹由来の成分)全体的にはオーガニックビタミン剤?

価格帯はしっかり高いが、美容液としては比較的手が出しやすい部類。店舗は限られてくるが、設立の背景はアメリカの皮膚科医?とかだったと思うので、クリニークと似てる。

Dior カプチュール トータル セル ENGY スーパーセラム

お試し1つ目はDior

過去に化粧水を使ったことがあるが、高くてとてもライン使いできない。Dior独特の匂い。ローズのような?豪華なフローラルな香り。デパコスらしく贅沢感はある。でも、偏頭痛が酷い時など調子が悪い時、聴覚過敏気味になる私には少し辛い……。この手の香りが強いコスメを安定して使えるかというと、悩ましいところ。端的にデパートの化粧品コーナーみたいな匂い。同様の理由で香水もだめなものがあるので偏頭痛……とても悩ましい。

偏頭痛が酷いときにこの香りと人間の体臭どちらがマシか?といわれると、結構真剣に悩む。香り自体もそこそこ持続する。顔面フローラルで、半日ぐらいは「そういえばDiorの美容液使ったんだったな」と思い出す。鼻の周りにもつけているから余計なのも?この使用感を「テンションあがるぅ!」と思うが、グロッキーに思うかは難しい所。液自体は、乳白色の中程度のとろみがあり伸びも○。効果の実感は試供品なので割愛。保湿力は程々。極度の乾燥肌でなければそこまで保湿面では困らなさそう。生理前の肌荒れ時期に、びりびり沁みて赤くなってしまった。使うことでの満足度?自信?自己肯定感は爆上がりしそう。

成分はロンゴザ(アフラモムムアングスチホリウム種子エキス)など自然由来成分で構成、次世代ヒアルロン酸のアセチルヒアルロン酸Naが配合。植物にどこまで力があるんだろうか。まぁ、生薬があるぐらいなので多分あるんでしょう。どっちかと言うと香りと名前で強くなれるやつ。

イプサ バリアセラム

お試し2つ目はイプサ。

化粧水とリニューアル前のMEをライン使いしていた。リニューアル後のMEはなんだかんだまだ手を出していないけれど、化粧水は使い勝手がいいので続けて使用中。MEリニューアル後も評判いいけれど、やっぱりライン使いするにはコスパがなぁ……悩み。

高密着バリアがうるおいと美容成分を密閉し、長時間の保湿とスキンケア効果が持続する閉じ込め美容液。固めのジェル状?仕上げのクリームにするには少し保湿が物足りない気もする。夏とかだとちょうどよさそう。肌に乗せるとすぐに肌に馴染む。水のような瑞々しい質感で、ベタつかないので使用感は結構好き。でも冬に使うには、私は保湿が物足りない。

殆ど香りがないので他の香りの邪魔をしないし、具合悪いときにも優しい。微かにエタノール?っぽい匂いがするけれど、気になるほどではないしアルコールの乾燥も特に気にならない。

成分はNMF(天然保湿成分)、美容成分とあるが……成分表を見ると特に美容液として強い成分が入っている印象はない。水、ジメチコン、エタノールグリセリン……あーはん?使用感の通り、水が一番多い構成だなぁ。これ美容液やクリームというより化粧水では……?

使っていてぴりぴりもしないので、普段使いしやすそう。ジャータイプは清潔保持が難しくて扱いにくいなとは思う。クリニークで同形式のコスメを使い切ったこともあるので、出来ないことはないんだろうけど……。クリームとして捉えるなら、妥当な価格帯?なのかなぁ……絶対これじゃなきゃいや!と言いきれるほどでもないのかなと思った。

イプサ バリアセラム -IPSA-

イプサ バリアセラム -IPSA-

  • メディア: その他
 
イプサ ターゲットエフェクト アドバンストG

お試し3つ目。

厳密にこれを美容液とするのかは悩ましい、しわ改善クリーム。コクがあるクリームでチューブタイプ。独自保湿成分「ディープGターゲット成分」と薬用有効成分「純粋レチノール」が配合。レチノールはビタミンAの別名で、皮膚へのエイジングケア効果があるだとかシワやシミにとてもよく効くとされ、近年注目されてる成分。エイジングコスメに配合されていることがある。ただ美容皮膚科などで処方されたもの以外は、そこまで成分の配合率は高くない。高く出来ないが正しい。この辺りは会社によって色々なので、成分表とにらめっこしたいところ。

元の成分的にも急にシミやシワを消すものではなく、長期間でゆっくり改善を目指すもの。また、肌への刺激となる場合も多く、赤くなる事もある。使い続ければ落ち着くとはされているが、この商品でも過去にレチノールでトラブルがあった人や皮膚トラブルが起き易い人にはお勧めしていない。また少量から使い始め、使うのも夜のみからスタートすることを推奨している。また、紫外線によって効果が失われやすいので、朝に使った場合は紫外線予防推奨。

微量からはじめ、のんびり気長にやっていくケア……長く使わなければ効果も薄いが、本商品価格は23g14000円だ。こわっ……。

試供品だったので当然効果は実感できなかった。赤くなったりひりつきを感じなかっただけ、まだ希望はあるが……正直その価格分本に注ぎ込みたいわ……

 

とりあえず2ヶ月ぐらいかけてのんびり美容液を試していたのだが。これ!!と言う商品には別にぶち当たらず。これに関してはインターネット上の広告はむしろ過熱してると怪しいと思って欲しい領域なので、うーん。難しい。

いっそ美容皮膚科に掛かってしまう方が、いい気すらする。どうしてもコスメ区分で販売しようと思うと、どんな有効成分も薬ほど強く配合できないし、個人差も大きい。酷いニキビも色々試すより、ちゃんと皮膚科行っちゃった方が安くついたりする。女性は結構にきびは女性ホルモンとの関係があって、低量ピル内服してみたら酷かったニキビが落ち着いたという人も居るぐらい。まぁ、口から入れて作用が出るなら皮膚から吸収させるより飲んだ方が早いよな……とは思ったりもした。

それ言い出すとしっかり寝て、バランスよく食え!!って所に着地してしまう。

ビタミンCとかマルチビタミンサプリメントの方が案外目に見えて効果出るものなのかもしれない。次の美容液どうしよう……

 

 

2021.04.17~04.21 読了後の本感想

私の春が来ました。待ってた。コナンの映画!やったー!!

怖い絵のひみつ。(中野京子

表紙見たら手に取らずに居られなかった。怖い絵展の図録が実家に置いたまま感染症もあり取りに戻れずうぐぐぐぐってなってたので……わーーーーい!すき!!

「怖い絵」展で展示された名画について著者が解説したのが本書。

これ読んでから展示を観に行ったらもっと楽しかったんだろうなぁと思いつつ、読まずに行ったんだよな。凄くよかったので、この展示の第二弾をやってほしい。でも、表紙クラスの名画、この情勢じゃ呼べないんだろうなぁ……。

著者の他書の怖い絵解説もある程度読んでいるともっと楽しめる。

第五人格好きな人はニヤっと出来ます。本書では、ウォルター・リチャード・シッカートの「切り裂きジャックの寝室」も紹介されています。そう、あのリッパー。ホガースの「ジン横丁」なども紹介されていて、有名所をきっちり押えている感があります。一見華やかな世界と貧困地区の生々しい貧しさ。怖いのに惹き込まれるような絵画が多く紹介されています。好きです。

怖い絵のひみつ。 「怖い絵」スペシャルブック

怖い絵のひみつ。 「怖い絵」スペシャルブック

  • 作者:中野 京子
  • 発売日: 2017/07/19
  • メディア: 単行本
 
図説 人魚の文化史 神話・科学・マーメイド伝説(ヴォーン・スクリプナー)

友人が乱れたリズムで踊って人魚の寮に情緒狂わされているけど、人魚ってそもそも女性じゃないのか?え、そのキャラ男なの?と思って手に取った本。

本書では、時代背景とともに人魚像や人魚の役割を神話・宗教・科学・資本主義等の多様な角度から検証している。文系のガチ勢論文といった感じ。出典がすごい。世界各国の凄いところから来てる。すごいけど、なんだかんだ苦手分野だったらしく眩暈していた。私には気合が必要な書籍。写真やイラストは多くあるが、図説、の定義を一度出版社とすり合わせたい。私の考える図説と世間の図説は違うのかもしれない。

少し読むと分かるのだが、序盤の挿絵は意図が露骨な部分もある。いや、それ春画じゃないのか。マジか……。人間こわい。

西洋におけるマーメイドとマーマンは、初期のキリスト教会による影響が色濃く現れている。古代に知名度があったのはむしろ男性の見た目をしたマーマンの方で、バビロニア人の魚神オアンエスがある。ただ、ペリシテ人やアッシア人、古代イスラエル人は、オアンネスの女性版、豊饒の女神アタルガティスを作り出している。愛と肉欲の危険を象徴していた点が注目され、初期のキリスト教会が敬虔な信仰や自制といった教えを伝えるためにマーメイドの存在を利用した。マーメイドの主な起源は、男の持つ性欲と権力欲を利用して男に破滅をもたらそうとする恐ろしい怪物で、性と欲情と権力の寓意が含まれている。昔からレイプや暴力と結び付けられてきたのはマーマンの方だが、初期のキリスト教会には女性性を貶めるという任務があったので、男性像は不要だった。よって、聖職者たちは自分たちが利用しやすい観念に変えようとした。ハイブリットの怪物だったマーメイドは、女性らしさを強調した姿で妖艶で誘惑の言葉を囁く現代のマーメイド像に変容していく。

こんな背景があれば、女性蔑視の社会になっていくのも当然の帰結になる。ルネサンス期には女性は社会の付属物となっていく。そんな時代背景が「怖い絵のひみつ。」などでも取り扱われていた、切り裂きジャックの暗躍した世界やジン横丁のような社会の闇を色濃くしていく。社会的に生きていく術が限られている女性は娼婦になり最終的に多くは自死を選択していった。マーメイドとオフィーリア・コンプレックスを並べると、人間救いようがないなとすら思えてきてしまう。

しかし面白いのは、大航海時代の探検家達や啓蒙時代の科学者、19世紀の興行師、20世紀以降も世界中の人々が様々な目的のために人魚を利用して来ているところだ。人間逞しいし図々しい。自分の欲望を実現させようとあの手この手で試行錯誤し、かつて信じていた真実が否定されるとまた世界の欠片をあちこちから集めて新たな現実を作り上げようとする。これだから人間は……。

訳者あとがきにある、勢力拡大を目論んで、時の権力者に自分を売り込み、協会の片隅から大陸を跨ぎ海を渡って、インターネットに載って世界各地で子孫繁栄に成功した人魚の図。図太い人間を逆に利用している人魚の解釈。とてもえもいなと思った。

序文で紹介されている歴史学者エリカ・ファッジの「動物について知ることは、例外なく人間を知ることである……逆説的な言い方をすると、人間は人間であるために動物を必要としている」私はこの言葉に少し救われたように思う。動物に詳しくなっても、人間社会に貢献はしないのではないか?との予測が、私の頭の片隅にはあったのだと思う。けれど、動物を知る事も、怪物理論やハイブリット生物研究への知見も、人間の本質の解明の役に立つ。一休さんのような屁理屈かもしれないが、私には救いのある言葉だと感じた。

スーツ★STUDY(毎日ブック)

副題「男子の心得「スーツ」のセオリーを5大セレクトショップが徹底指南します。」

スーツのムック本。まずスーツの部位名称が分からないので、呪文が永遠と並んでいる気持ちになる。でも、一応各パーツや形の図柄が紹介しているので、絵の参考にもなるかとは思う。でも呪文……。一応手入れに付いても紹介しているので、パンフレットと言う感じ。詳しい人にはパンフ以下かもしれない。初心者向けなのに、出てくるスーツ着用例が壮年期?の方ばかりで少し困惑。本書における対象層が迷子だ。初心者向けとしての書籍なら、同じく青年世代の着用例を持ってくるのが、本書のコンセプトと構成を見ると自然ではないか。今一つ物足りない書籍だった。

スーツ☆STUDY (毎日ムック)

スーツ☆STUDY (毎日ムック)

  • 発売日: 2011/03/03
  • メディア: 単行本
 
中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇(中野京子

ギリシャ神話を題材にした絵画の解説をした本。ギリシャ神話は少し齧った程度で造詣は殆どないので、神話の解説も一緒にしているので丁寧だなと感じた。どこもそうだが、神話で描かれる神様像は、神々しいんだが人間臭いんだか見解に困るなと思う。どこの国でも人間着地するのは似たようなところということなんだろうか。あとややこしい。まぁ、ややこしいのはどこの国の神話もどっこいだとも思うのだが……古事記も十分ややこしい。比較的丁寧に解説されているので、へーと思いながら読める。これはこのモチーフだとか、この神話の話を描いているのでここにこの小物が描いてあるだとか、知らないと見ないところの解説もあるので楽しい。

絵画の印刷がキレイに出ているとは思うのだが、大きなサイズだと見開きで分割されていたりするので、その点は若干不満はある。うーん見にくい。

名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫)

名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫)

 
中野京子と読み解く 運命の絵(中野京子

運命の絵をテーマに、絵画のエッセイをまとめた本。絵画を鑑賞するときに、描かれた背景や画家の思惑などを知れば絵画鑑賞はもっと面白くなる。

今回、やけに絵画の本ばっかり読んでるでしょ?

今回周回したのが芸術系の棚だったからです。分かりやすいですね。私は書店も図書館も棚で周回するので、こういうことが稀によく起きます。

本書は運命の絵がテーマなので、絵画の解釈だけではなく世界史の話も知れる。一度で二度お得。世界史に精通してる人だと、色々思うところはあるのかもしれないが、世界史の学がないので新鮮で面白い。こうやって勉強すれば西洋史も面白いのになぁ。学校で勉強するとなんであんなに面白くなかったんだろう。

ナポレオンが片手をチョッキの内側に突っ込んでいるのは、当時のズボンにポケットがなかったからという記述を読んでへーーーー!!!となった。そういう服装の歴史になってくるのか。本書にはオランダでの木靴の話も出てくる。知らないことがたくさんあって楽しい。しかし、この著者解説の引き出しの幅が広くて感嘆する。文体自体も時々ふふっと笑いながらサクサク読めてしまう。不思議な文体だ。難しい話をしているはずなんだけどな。不思議。

でも、やっぱり大判の絵が見開きで分割されちゃうのはすごく気になる。

中野京子と読み解く 運命の絵

中野京子と読み解く 運命の絵

 
怖い絵3(中野京子

西洋名画に秘められた恐るべき怨念・冷酷・非情をまとめた美術エッセイ。

今週は黙々と西洋絵画の棚をひたすら読む週になってる。本当は、絵のシンボルや寓意を調べたかったんだが……。思ったような書籍を引けなかったので、知ってる著者の名前の書籍をまとめて引き抜いていたうちの1冊。そこにあったので大きな理由もなく、突然3巻から読み始めた。しかし、これ単体で書籍として成立はしているので、読む分には困らない。

テーマはタイトル通り怖い絵。怖いというと色々な怖いがあると思うのだが、率直にグロテスクなものや見た目は怖くないが背景を考えると怖いなどもある。怖いって幅広い感情だと思う。ホラーって難しい。

ホーガスの「ジン横丁」も掲載されている。はい、好きなやつです。私の中で、見て一瞬で分かりやすく怖いと思う絵。でもタッチも構図も好き。

本書内でエッセイとして好きなのは、伝ブリューゲルの「イカロスの墜落」

”理解できないことは、無いと同じになってしまう。”

この一文で、深い怖い絵だと感じた。絵だけではなく、当時の時代背景とそれに対する考察までを含めた上での怖い絵。深いなぁ。

今の情勢にもこういう心理の人は居る。例えば感染症なんてない。偉い人たちのデマや陰謀で、マスクなんて必要ないと主張する人たちの心理に近いと推察する。理解できない、見えない、見ていないので、彼らの中では感染症なんてないし、パンデミックも起きてないのだろう。こういった心理はこの絵画が描かれたこの当時にもあり、それを絵として描き表現している。すごい。絵描きや漫画家でも、絵が上手いだけでは物足りないと感じたり、逆に絵がとても上手いわけではないけれど面白い惹き込まれるような絵や漫画があるのも、自然な話なのかもしれないと感じた。

怖い絵3

怖い絵3

  • 作者:中野 京子
  • 発売日: 2009/05/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)